脳梗塞リハビリステーション滋賀

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 ブログ

2022.04.29

「足で大地を踏みしめている感じ」

滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

先日ご利用者様からうれしいお声を頂きました!

今回はその内容をご紹介させていただきます。

 

その方は脳梗塞後遺症でお困りの80代の女性、「麻痺している方の足が今よりが良くなって畑に行きたい!」がご希望でした。

「麻痺側の足の裏は段ボールがあるような感じがする」

「いい方の足と比べるとなんか鈍い感じ」

「歩くとき足が重い」

「歩くときいい方の足の爪先もひっかかるのが困る」と最初にお会いした時にお話をしてくださいました。

 

当施設をご利用されて1カ月程が経過した先日

最近、麻痺している方の足の裏の感覚が良く分かるようになってびっくりした。

足の裏にあった段ボールのような感覚がなくなった。

靴を履いて外にでても、足で歩いている感じがしっかりする。

畑に行ったら、なんか足で大地を踏みしめている感じがしてうれしかった!

この年齢になっても体が変化するのに驚いた!

ニコニコと嬉しそうな表情でそうお話をしてくださいました。

 

最近はご自宅の周辺をお散歩している時に

「歩く姿勢が良くなったね。」

「早く歩けるようになったね。」とご近所の方に声をかけられるとも教えてくださいました。

また、体の調子が良くなってきため、ご近所での集まりにも積極的に参加もされているそうです。

 

「足の裏の感覚が戻った」というたった少しの変化かもしれません。

しかし、そのことが前向きな気持ちに繋がり、生活の充実に波及していくことは本当に喜ばしい出来事だと思います!

 

これからも皆さまに喜んでいただけるサービスを提供できるようスタッフ一同がんばります!

2022.04.14

スーパーマーケットでの買い物

滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

先日ご利用者様の近所のスーパーマーケットに買い物に行きました。

 

ご利用者様は、脳卒中を発症されてからご自分で買い物へ行かれることがなくなり、ご家族様に買い物をお願いしているとのことでした。

 

スーパーマーケットへ買い物へ行く前は恐る恐るなご様子でしたが、買い物を始めると

「これ食べてみたい!」

「これ私の好きな物なの!」

と商品を手に取り次々とかごの中に入れられました。

ご自分の好きな物、食べたい物を選んでいるご様子は大変生き生きしておられました。

 

 

買い物を終えるとご利用者様は

「ついつい買いすぎてしまいました。」

「久しぶりの買い物はとても楽しい!」

ニコニコした表情でそうお話をしてくださいました。

 

私たちもご利用者様のやってみたいことを一緒に経験できて嬉しかったです!

 

今後もご利用者様の「やってみたいこと」に応えるために私たちも精一杯取り組んで行きます!

2022.03.03

感じていることに気づく

滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

「感じている」ことに気づく。

この大切さを先日ご利用者様と一緒に共有いたしました。

 

脳卒中後遺症のひとつとして感覚障害があります。

「自分の手足がどこにあるかわかりにくい」

「手で何かを触ってもわからない」

「足の裏が地面についているかわかりにくい」

このような声を沢山伺います。

 

先日、来所された脳卒中後遺症のご利用者様もこのようにおっしゃいました。

「左足(麻痺側)が地面についている感じがしない。」

「感覚障害があるから、足の裏が全然わからない」

左側をセラピストが触る前から「感覚障害だから、左側はわからない」と繰り返えされました。

 

しかし、セラピストがタオルで左手の指をこすると「あれ、待って。今タオルで指をこすられたところがわかった。」とびっくりしたような声をされました。

感覚が入ると、ご利用者様は「感じる」ことができたのです。

 

そこで、この日はご利用者様にご自身で動きながら「感じる」ことを行いました。

 

例えば、以前からご自分で行っているリハビリの動きの時に足のどこに体重が移動するかを感じてもらいました。

この時動作を性急に行おうとされたので、ゆっくとり感じながら行うようにお願いしました。

また、左側に動いた時には体のどこに体重が移動し、支えているのかを感じ、探っていただきました。

「前に体重を移動するときは、両足に体重がかかるのがなんとなくわかってきた。」

「左に体を動かすと、左に動いた感じや、お尻や足に体重がかかるのがわかった。」

時間をかけて繰り返し感じる練習をしていくと、ご自身で変化を感じ取ることが可能になってきました。

 

そこから立ち上がりを行うと、しっかり両足に体重をのせながらの動作になりました。

「あー、なんか来た時よりも左足がある感じがする、地面についている感じがする!」

「いい方と比べると弱いけど、それでも感じていた。左(麻痺側)も感じていることに気づきました!」

とニコニコとうれしそうな表情でその感覚を味わっておられました。

 

この方は「感じていること」に気づくことで動きがかわりました。

運動が変化するとういうことは、脳が感覚情報を取り込み、適切に処理をしたことの結果とも言えます。

 

「感じていることに気づくのは大切だね。」

リハビリの最後にご利用者様はそう力をこめておっしゃいました。

「家でもちょっとやってみるよ。忘れないようにするね。」とご自宅でのリハビリにも前向きでした。

 

非麻痺側と比較すると麻痺側は「感じにくい」かもしれませんが、それでも「感じている」ところもあります。

ご自分の体がちゃんと、「感じている」ことに気づいてみませんか?

2022.01.12

その後の経過

滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

昨年12月10日のブログでお伝えいたしました、ご利用者様の経過を少しお伝えしたいと思います。

 

「歩いてトイレへ行きたい」がご本人様とご家族様のご希望です。

しかし何かにつかまっていないと立つのが怖いとご本人様はおしゃっておられました。

動作の中で、必要以上に両手でつぱっていることが非常に印象的でした。

 

そこでただ「立つ」練習をするのではなく、「立って活動を行う」ことをリハビリの中に取り入れてみました。

 

例えば、ある日は壁にオリガミを貼ることを行いました。

最初は片手で貼りました貼りました。

その次は両手でオリガミにタッチをしました。

この活動は両手をフリーにてして、足で立つことを目的としました。

 

別の日は、立位でお手玉を投げることを行いました。

お風呂の椅子をひっくり返して、的に見立てそこにお手玉を投げ入れます。

立位て行うことでアクティブに足首でバランスをとる反応がみられました。

 

「立って活動を行う」前は、左手や指に痛みがありましたが、現在は左手の痛みはなくなりました!

手で頑張りすぎることが減ってきたからかもしれません。

 

また、手で頑張りすぎている時は難しかった「歩いてトイレ」へ行くことの練習も行っております。

初めて歩いてトイレへ行かれた時は、とてもうれしそうな表情が印象的でした。

ただ「歩けるようになりたい」よりも「自分の足で歩いてお散歩に行きたい!」「愛犬とお散歩に行きたい!」等の「歩けるようになったら」の先の意識や目標にすることも大切ですよね。

 

皆様のどんな些細なことでもかまいませんので、お電話やホームページのお問合せフォームからどうぞお気軽にお問い合わせください。

スタッフ一同お待ちしております。

2021.12.28

サポータを使用してみて

滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

2021年11月16日のブログにスポーツ用の足首のサポーターを使用して、好きな靴が履けたご利用者様のお話を掲載いたしました。

 

脳卒中後遺症の方で「歩くときに装具を外して歩けるようになりたい!」とのご希望を沢山お伺います。

しかし、いきなり装具なしで歩くのはやはり怖いですし、なにより安全に歩けるかは不安な面があります。

「装具はとりたい」「でもいきなりなにもなしで歩くのは怖い」

装具から装具なしの間を埋めるために、スポーツ用のサポーターを使用して歩行練習を行っている方が当施設には数名いらっしゃいます。

その方のお体の状態を評価し、何種類からのサポーターから適切な物を選び、サポーターを装着して歩行練習を行っています。

そこで、実際にサポーターを装着して歩行練習を行っている方のお声をいくつかご紹介をさせていただきます。

 

メリットのお声

・好きな靴が履ける。

・装具だとフローリングの床を歩くとき滑るけど、サポーターだと滑らない。

・装具よりもサポーターの方が軽い。歩くとき、装具は重いから股関節から足を上げるイメージだけど、サポーターは膝から足がだせる感じがする。

・装具をつけていると、股関節から足首まで一本の棒のような感じがする。サポーターだと、歩くとき自然と膝が曲げられる。

・サポーターだと一歩一歩が軽くなる。

足の裏の感覚が違う。サポーターだと地に足がついている感じ。足の裏で地面を感じる。

サポーターで歩いていると、地面の凸凹を感じる。

 

もちろんデメリットの面もあります。

デメリットのお声

・装具のように完全固定されないので、安定感が少なくなる。

・片手では装着が大変。

・装着の手順を覚えるのに時間がかかる。

 

本日もサポータを着用して歩行練習をされたご利用者様がいらっしゃいます。

「装具じゃないから、安定感が少ないよね。でも、装具に頼らないために、自分の足の筋肉をしっかり使って支えたり、歩くことが必要とわかりました。」

「サポーターから装具に付け替えると、なんか左右のバランスが取りにくくなる感じがします。」

「なんか、左だけ足が変に長くなった感じがします。スキー靴を左だけ履いた感じがします。」

装具とサポーターでは、動きだけではなく足からの感覚情報が大きく異なることもお話してくださいました。

 

装具を外すタイミング自分自身の判断で難しい面もあります。

「装具を外したい、でも怖い」という方は、スポーツ用のサポーターを使用してまずは立つこと、バランスをとることから初めてもよいかもしれません。

足の裏からの感覚を感じることで、麻痺側に体重が乗せやすくなることを感じるかもしれません。

麻痺側に体重が乗せやすくなると、緊張していた腕や手のチカラが抜けてすーっと降りてくることもあります。

 

今回はサポータを使用しているご利用者様から、足の裏からの情報の大切さを改めて教わりました!

今後もこのような事例をご紹介していきます!

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