2024.09.09
歩くことへの自信
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。
先日、ご利用者様とほぼ1年前と現在の歩行の比較を動画と歩行分析アプリ「トルト」を使用して行いました。
1年前と比較して
歩行時に左右にふらふらが少なくなったこと
体がまっすぐ起きていること
足元を見なくて歩けるようになっていること
麻痺のつま先のひっかかりがかなり少なくなってきていること
等が動画から一緒に確認できました。
また、トルトでも点数が11点から15点に改善されました。
「自分ではどんな姿で歩いているか普段わからないけど、こうやって比較すると全然違うね。」
「だいぶつま先がひっかかりが少なくなっているね。」
「1年前のと比較すると足も自然に前に出ているよ。」
「なんだが自信がついたね。」
動画とトルトから歩行の改善が確認できて、ご利用者様は非常に喜ばれました。
お仕事をしながら、リハビリを継続されているご利用者様のがんばりが結果となりました。
ご利用者と喜びを共有でき私たちも本当にうれしいです。
これらかもご利用者様に喜ばれるようにスタッフ一同精進いたします。
2024.08.15
心配しすぎて
滋賀県守山市にあります脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。
毎日暑すぎる日が続いていますね。
テレビのニュースでも熱中症予防の対策の注意喚起がされています。
熱中症対策として、「室温」「水分摂取」「塩分補給」等があげられます。
「こまめな水分補給、塩分補給」とよく耳にしますね。
最近ご利用者様で足の浮腫みが目立つ方がぽつぽついらっしゃいます。
足の浮腫みが目立つ方に詳しくお話を伺うと熱中症が心配だがら
「いつもより多くお漬物を食べています。」
「毎食お味噌汁を1~2杯飲んでます。」
「塩タブレットを1日沢山なめています。」
と塩分を積極的にとっていらっしゃいました。
足が浮腫むほど、積極的に塩分をとる必要が本当にあるのでしょうか?
高温下での運動や屋外での労働、作業などで大量の発汗の場合には水分とともに塩分やミネラルの補給が必要です。
汗に含まれる塩分量はおおよそ0.3パーセント。
1リットルの汗をかくと約3gの塩分が失われたことになります。
短時間に沢山発汗した場合は、水分と少量の塩分の補給が必要になってきます。
ただし、高血圧の人は、塩分の補給は控えめが望まれます。
私たち日本人の食塩摂取量は1日あたり平均10.1g。
普段の食事で十分な量をとっています。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」では1日の塩分摂取量は男性7.5g、女性6.5g未満を推奨しています。
また、高血圧の方は塩分制限が重要であり、日本高血圧学会でも1日6g未満を推奨しています。
塩分をとりすぎると、血液の中のナトリウムの濃度が高くなります。
そうすると、体は塩分濃度を薄めようとして体内に水分をためこみ、薄めようとします。
これにより浮腫みが起こります。
足が浮腫むと重りをつけているみたいに、足が重く感じます。
そうすると、歩くのも大変になってしまう方もいらっしゃいます。
脳卒中後遺症の方では、足底の感覚がいつもより鈍くなってしまいバランスが不安定になる方もいらっしゃいます。
また、この時期には血圧が下がり安定する方が今年は高血圧の状態が続いていました。
お話を伺うと熱中症予防のために塩分を普段より多くとっているとのことでした。
予防のために、塩分補給をすれば塩分過多となり、高血圧の悪化につながってしまうかもしれません。
熱中症対策として水分と塩分補給が重要ですが、心配し過ぎて塩分のとり過ぎにならないように注意が必要ですね。
まだまだ暑い日は続きます。
「食事」「睡眠」「水分補給」「暑さを避ける」「体調管理」等を行い、熱中症から体を守っていき、暑い季節を安全に過ごしましょう。
2024.07.29
リハビリ前になぜ鍼灸?
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」鍼灸師の浅野です。
当施設でリハビリの最初に行うアプローチが「鍼灸」です。
鍼灸はWHOも脳梗塞・脳出血の後遺症への適応があると評価しています。
鍼灸を行う目的は「リハビリのしやすい体作りを行うこと」
「自己修正力・治癒力を高めることで改善のための相乗効果をあげること」です。
継続して鍼灸をうけられることで便秘や不眠、浮腫が改善したという嬉しいお声もいただいております。
リハビリ前に鍼灸をうけられることで筋肉の緊張やこわばり、むくみなどを緩和することで関節の動きも良くなることを目指します。
また、ご利用者様のお体のご様子を作業療法士の小林と共有することで、リハビリをスムーズかつ効果的におこなうことが出来ます。
当施設は全て一回使い切りの鍼を使い、お灸も直接肌に触れることはありません。
当日はリラックスしていただけるようにご利用者様のご要望を伺いながら、その日のコンディションにより、適切な刺激量で必要なアプローチをさせていただきます。
鍼灸は初めてというご利用者様がほとんどですので、ご質問ございましたらいつでもお気軽にお問い合わせくださいませ!
2024.07.25
両手を使うの大切
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
「麻痺側の手をよくしたい」と当施設をご利用されている方との会話から考えさせられたことがあります。
「麻痺側の手が使えなくて何か困っていることはございませんか?」
「いいほうで全部やっているから大丈夫。何も困っていないよ。」
ご本人様からは「麻痺側の手がよくなりたい。」とのお話を伺っていたため、この発言に非常に違和感を持ちました。
そこで、このような質問をしました。
「ご病気する前はお料理などの家事や生活に両手を使ってされていましたよね。」
少し考えられた後
「……そうだ。両手を使っていたね。すっかり忘れてたよ。」
「亜脱臼があり終日アームスリングをしている」「腕が重い」「上肢、手の感覚がない」「いいほうの手で物事をやった方が早い」等の理由から麻痺肢を使用しない状態が長く続くことで、麻痺肢を使用しないことを学ぶ“学習性不使用(Learned nonuse)として知られています。
このご利用者様もご病気を発症されてから退院後の現在まで、アームスリングを入浴と睡眠時以外は着用されています。
そのため、麻痺側の上肢や手を使用する機会が失われていました。
ご本人様は「何も動かない手」と話されましたが、物を握ることはできました。
そこで、この日のリハビリは、いつも非麻痺側のみで行っている包丁操作を麻痺側を使用した両手で行いました。
麻痺側の手で切る素材を押さえ、非麻痺側で包丁操作を行うと、麻痺側への加重と押さえる手の力が見られました。
「手に力が入るのがわかった。」
「こっち(麻痺側)を使って両手でやらないとだめだなーと気づいたよ。」
「両手を使うの大切!」
そう、両手での包丁操作後に仰られました。
その後の立位時、麻痺側への下肢の加重も自然に行っていました。
ついついこちらが「麻痺側も使ってください。使ってください。」と言いがちです。
しかしご利用者様とって「意味ある課題」ではご自身で気づかれることが沢山あることにも改めて感じました。
臨床から学ぶことが多い時間でした。
今週は「こっち(麻痺側)で包丁が持てるようになりたい。」と具体的な目標をご自身でお話をされました。
ご利用者様の目標に少しでも近づけるようにスタッフ一同がんばります!
2024.06.26
梅雨の不調におすすめ!
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」鍼灸師の浅野です。
梅雨に入り、湿気の多い季節になってきましたね。
梅雨の季節は、東洋医学では「湿邪しつじゃ」による体調不良が生じやすいといわれています。
体の重だるさ、疲労感、足のむくみ、消化不良による下痢など・・・思い当たる方にオススメのツボは「陰陵泉いんりょうせん」!
足のスネの内側の骨際を、上に向かって撫で上げた時に止まるへこみを軽く押してみてくださいね。体内の湿邪を排除してくれます!
当施設ではご利用者様の状態に合わせた鍼や灸を用いた治療をさせていただきます。
リハビリ前に鍼灸をすることで、より良い効果が得られます!
鍼灸が初めての方もお気軽にご相談くださいませ。
お問い合せはお電話でも承っております。
下記の電話番号までお気軽にお問い合わせください。
脳梗塞リハビリステーション滋賀
077-514-2255
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日除く ]