2025.06.17
「最初は高いと思った。でも、やってよかった」 ――ご夫婦で実感した、当施設のリハビリの“価値”
滋賀県守山市にあります自費リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
退院後、慣れない介助に追われてご家族が不安や疲れを抱える。
そんなお声を、私たちは何度も耳にしてきました。
今回ご紹介するのは、「最初は高いと思ったけれど、やってよかった」とお話しくださった60代ご夫婦のエピソードです。
ご本人の変化だけでなく、ご家族の心にも明るい変化があった体験を、ぜひ読んでいただけたらと思います。
「この金額で続けるのは、正直 迷ったよ。」
「でも、いまは、それ以上の“安心”と“希望”をもらえた時間だったと思う。本当にありがとうね。」
これは、当施設でリハビリを終えられたご夫婦のご主人が、最後に残してくださった言葉です。
60代のご夫婦。
奥様はある日、買い物帰りに自転車で転倒し、頭部を強く打ちました。
頭部外傷によって入院、そして退院される頃には、車椅子での生活。
立ち上がることもできず、トイレの動作もすべてご主人の介助が必要な状態でした。
思うように体が動かないことに、奥様は不安を強く感じられ以前と比べると性格が怒りっぽくなられてしまいました。
また、ご主人も持病があり、介護の負担は身体的にも精神的にも大きなものとなっていました。
「このままじゃ、自分の体ももたないと思った」そう語るご主人は、介護保険サービスのリハビリだけでは不十分だと感じ、
当施設の自費リハビリ体験に申し込まれました。
「高いな…」と最初は戸惑いもあったそうです。
でも、「自宅で過ごす生活を支えられるなら」という一心で、一歩を踏み出されました。
それから、週1回の通所。
リハビリと生活動作の練習を重ねて3ヶ月後。
奥様は、以下の改善がみられました。
✅ ご自身で立ち上がれるようになり
✅ トイレの動作も自立され
✅ ご主人の介助は、ほとんど不要に
「妻が最近穏やかになり、優しい言葉がでてくるようになった。」
「自分の時間が、久しぶりに戻ってきた。」
と、ご主人は少し照れくさそうに、でも嬉しそうにお話しくださいました。
ご主人は最後に、こうおっしゃいました。
「最初は、正直高い思った。でも、妻の変化を目の当たりにして、いまはそれ以上に価値があったと感じる。
やってよかった。ほんとうに、そう思う。」
数字では測れない価値をご主人は見出してくださいました。
私たちのリハビリは、「日常が変わる」ことを大切にしています。
そして、それを一番近くで見守るご家族の「安心」も、大切にしています。
同じように迷っておられる方へ。
「話を聞いてみたいだけ」でも大丈夫です。
本日も「お話だけでも大丈夫ですか?」とのお問合せがございました。
ご本人様、ご家族様、どなたからのご相談でもお待ちしています。
ホームページのお問合せフォームやお電話からお気軽にご相談くださいませ。
2025.06.16
入院中に「ここを知っていたら…」 そんな声から生まれた、病院様向けご案内資料
滋賀県守山市にあります自費リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
「もっと早く、入院中にここを知っていたら…」
「退院したあと、どこにも相談できずに困っていたんです」
当施設に通われているご利用者様から、そんなお声を何度もいただいてきました。
「退院」はゴール。でも新しいスタートでもあります。
ご自宅での生活や社会復帰に向けて、退院してからはじめて気づくことが沢山あります。
ご自宅での生活、不安定な歩行、外出への不安、ご家族の介助方法等。
こうした悩みは、退院直後に強く感じられることが多いのです。
「入院しているときはなかなか退院後のイメージがつかなかった。」
あるご利用者様はそうお話をされました。
私たち「脳梗塞リハビリステーション滋賀」は、退院後の“その先”を、安心して歩めるように――
医療・福祉の経験を活かしながら、個別対応のリハビリ・支援を行っています。
今回、その取り組みをより多くの医療機関の皆様に知っていただくため、地域連携室やリハビリテーション部門の方々に向けたご案内資料を作成し、郵送いたしました。
資料には、こんな内容をまとめています
✅ 医療・介護現場の経験者による個別支援の流れ
✅ 鍼灸+リハビリの組み合わせによる120分プログラム
✅ 自費リハビリで解決できること
✅ よくあるご質問(紹介のタイミング・費用感など)
「一度体験してみたい」そんな方は
当施設では、月5名限定の体験プログラムを実施しています。
3回セット:11,000円(税込)(120分×3回)
内容:カウンセリング、評価+鍼灸60分・リハビリ60分+自宅アドバイス。
対象:退院後の生活に不安を感じている方。
また、「いきなり体験は……」「話だけでも」
という方は、無料のカウンセリングも行っております。
ご本人様だけではなく、ご家族様のみでのカウンセリングも承っております。
資料の請求だけでも大丈夫です。
お気軽にお問合せフォームやお電話でお問合せくださいませ。
退院後の人生が、「もう無理かもしれない…」ではなく、「またやってみたい」「できるかもしれない」へと変わっていくように。
小さなきっかけを届ける場として、私たちはこれからも病院の皆さまと連携しながら支援を続けていきます。
2025.06.12
「“わからなかった指”が、動き出す。脳の地図が目を覚ました日」
脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。
先日体験を受けられたご利用者様をご紹介させたいただきます。
「左はどの指がどこか、わからないんです」
そうおっしゃったのは、脳卒中後遺症の60代の女性の方でした。
感覚の鈍さがつらく、物をつかむのも、ボタンを留めるのも苦手になっていたそうです。
一番困っていること。
それは、軍手が上手くはめられないため、趣味のガーデニングが億劫になっていることと、ため息をつきながらお話をされました。
そこで、リハビリでは感覚をメインに行いました。
内容は、とてもシンプルだけど、非常に大切なこと。
それは、タオルで、1本ずつの指をこすること。
手のリハビリで「タオルで手をこすること」はよくあります。
しかし、指を1本1本こすることは少ないと思います。
ご利用者様も「やったことない」とお話されました。
「これは親指」「これは中指」と、
声に出して確認しながら、ゆっくり、やさしく、丁寧に指を1本1本こすることを何度も行いました。
しばらくして、ご利用者様はこうおっしゃったのです。
「あっ、今こすってるの、ちゃんと“ここ”ってわかります!」
「指の間こすられると、すごく感覚がわかる!」
「なんか、動かしやすい気がします」
「難しいことしなければいけないと思っていたけど、こんな簡単なことでいいのね。」
リハビリ終了後、「タオルで1本ずつ指をこすること」をご自宅でも行うことを、ご利用者様と二人で約束しました。
1週間後、ご利用者様が「前より指が1本ずつわかりやすくなりました。そのせいか、軍手をはめるのが少し上手になったの!」と
うれしそうな表情で報告をしてくださいました。
このような体験は、脳の中の「感覚の地図」が動きはじめたサインかもしれません。
脳には、体の各部位を感じる場所がきまっています。
1980年代にMerzenichたちが行った実験で、こんなことがわかりました。
・サルの指を切断すると、その場所には隣の指の感覚が侵入
・一方で、特定の指をよく使わせると、脳の中のその指の領域が広がった。
つまり、
使わないと→他の感覚が入り込む
使えば→脳の地図が広がる
脳の変わる力です。
「たった1本の指」でも「タオルでこするだけのやさしい刺激」でも脳は変わろうとしています。
あきらめかけていた感覚や動きに、もう一度出会える可能性が、そこにあります。
もしあなたや、あなたの大切な方が、「感覚がわかりにくい」「動かしにくい」と感じているなら、
一度、その“指の声”を聞いてみませんか?
無理なく、ご自分のペースで「感じてみる」という体験の中で、脳が再び反応を始める。
そんな力を引き出せるように、私たちは寄り添っています。
何もしなければ変わらないかもしれない」でも、「やってみたら、変わるかもしれない」
その可能性を、ぜひ一緒に探してみませんか。
脳梗塞リハビリステーション滋賀では、お一人お一人にあわせた自費リハビリを提供しています。
毎月先着5名限定 特別体験プログラム3回11,000円を行っております。
まずはお気軽にお問合せ、お申込みくださいませ。
※参考文献:
Merzenich MM et al. (1983). Neuroscience, 8(1), 33–55
Merzenich MM et al. (1983). Neuroscience, 10(3), 639–655
2025.06.10
「手と足は繋がっている。」研究と臨床現場のリンク
滋賀県守山市にあります自費リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
お風呂の床で、麻痺側の足の指がぐっと曲がってしまう。そうなると怖くて仕方ない。
そんなお悩みを抱えていたご利用者様がいらっしゃいました。
「足に問題があるのかしら?」
ご利用者様はそう不安そうにおっしゃいました。
「足は足」「手は手」と別物に考えてしまいがちですよね。
でも、実は脳はそう感じていないかもしれないのです。
私たちの体と脳は、想像以上につながっているのです。
2021年、京都大学と量子科学技術研究開発機構の研究グループが、霊長類を対象とした興味深い実験を行いました。
実験の結果、脳の「手の感覚」をつかさどる部分を一時的に止めたところ、手でモノをうまくつかめなくなっただけでなく、意外にも離れた「足」の領域の脳活動が増加し、足の感覚が過敏になりました。
この発見は、これまでの常識をくつがえして、手と足の感覚情報処理やその異常が、実は連動することを世界で初めて明らかにしました。
詳しくは[量子科学技術研究開発機構のプレスリリース]をご覧ください。
手と足の感覚は、実は脳の中でつながっていた -脳障害による活動変化の広がりを見ることで常識を覆す発見、脳機能・疾患機序の理解へ前進- – 量子科学技術研究開発機構
この研究を知って、ふと、思い出した場面がありました。
先ほどのお風呂場で麻痺側の足の指が曲がって怖い思いをしているご利用者様のことです。
この方は足を直接リハビリするだけではなかなか変化みられませんでした。
そこで「これは、足の問題だけでは解決できない」と感じ、足だけではなく、感覚メインの手のリハビリをさらに強化しました。
数日後、ご利用者様が「お風呂場の床で、足の指があまり曲がらなくなった。すごく楽だった」と話してくださいました。
手の感覚メインのリハビリをしたことで、足の状態に影響を与えたのです。
今回の研究を知って、「あのときの変化は、脳の中の“手と足のつながり”だったのかもしれない」と腑に落ちました。
私たちのからだは、やはり“ひとつのつながった存在”。
部分ではなく、脳と感覚を通した全体のつながりとして支援していくこと。
それは、運動や動作が「できる」「できない」だけではない、本当の「脳」の回復につながるのではないかと思いました。
私たちのからだは、手も足も、感覚も運動も、ぜんぶがつながって生きています。
今回の研究や臨床の現場を通じて、それを改めて感じます。
「回復は部分だけではなく、全体で起きている。」
たとえ手だけでも、それは全身、脳を前に進める一歩かもしれない。
そう考え、願いながら、これからもお一人お一人に向き合っていきたいと思います。
脳梗塞リハビリステーション滋賀では、お一人お一人にあわせた自費リハビリを提供しています。
毎月先着5名限定 特別体験プログラム3回11,000円を行っております。
まずはお気軽にお問合せ、お申込みくださいませ。
2025.06.06
「これが普通だと思ってた」——痛みのない朝に、心が軽くなった
滋賀県守山市にあります自費リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
今回はご利用者様の体験談をご紹介させていただきます。
【ご利用者様の体験より】
ここ数ヶ月、右足のつけ根あたりと、左の腰に痛みを感じながら過ごしていました。
産後からずっと続いていたようなもので、体の左右差もあるし、「仕方ないのかもしれない」と、どこかであきらめていた気持ちもありました。
でも、先日のリハビリで「右足がポイントかもしれませんね」と言っていただき、右足を中心にみてもらったところ…
翌朝、「あれ? 痛くない…!」と気づいて、驚きました。
長年感じていた右側の腰痛も、左側の骨盤の痛みも、今はまったく気にならないんです。
「このまま、いい状態をキープできるように、右足を意識してする」という気持ちで過ごしていたら、
翌日も痛みがまったくなくて…ほんとうに感激しています🥹✨
「変わらない」と思っていたことが、少しのきっかけで変わる。
そんな実感を今、まさに味わっています。
ありがとうございます。
【セラピストより】
産後からの慢性的な腰痛や骨盤の違和感。
そして体の左右差による姿勢のバランスの影響。
こうした複数の要因が重なって、身体の左右で負担が偏っていたのだと思います。
今回は、「歩くときの右あしのつけ根が痛い」という言葉から、立位姿勢・歩行の評価・分析からはじめました。
その結果右足の位置、使い方と歩行時の左右の体重移動にアプローチしたところ、足~骨盤〜体幹の安定性が高まり、
それにより、左右のアンバランスが軽減されました。
痛みのある部分そのものを強く押したり動かしたりせずとも、
「安定性」と「運動性」を考えアプローチすると、身体全体や、動きが楽になることがあります。
また、局所だけではなく、身体のつながりを考えながら行うことの大切さを改めて感じさせられました。
長く続いていた不調がふっと軽くなる。
その瞬間に立ち会えることは、私たちにとっても大きな喜びです。
【おわりに】
あきらめていた痛みや不調も、「変わるかもしれない」という希望が生まれる瞬間があります。
リハビリは、ただ“治す”だけでなく、その人の体と心にそっと光を差し込むような存在でありたいと、改めて感じた出来事でした。
脳梗塞リハビリステーション滋賀では、お一人お一人にあわせた自費リハビリを提供しています。
毎月先着5名限定 特別体験プログラム3回11,000円を行っております。
まずはお気軽にお問合せ、お申込みくださいませ。
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