脳梗塞リハビリステーション滋賀

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 ブログ

2025.12.17

脳卒中後のリハビリ|対面で見てもらって初めて気づいた身体の歪みと変化

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

今回は脳卒中後、体験プログラムに参加された方の声を紹介。

自分ではまっすぐだと思っていた身体の歪みや、リハビリ後に体が軽くなり歩きやすくなる実感から、対面リハビリの良さをお伝えします。

 

■「自分では、まっすぐだと思っていました」

体験プログラムに来られていた
脳卒中後の方が、リハビリのあとに話してくださった言葉です。

この方は、これまでオンラインリハビリに取り組みながら、日常生活の中でも「自分で歩くこと」を大切に、懸命に努力されていました。

 

ご本人なりに工夫し、続けてこられたからこそ、
「自分の身体は、ある程度分かっている」
そんな感覚もあったのだと思います。

 

■リハ滋賀に来られたときの歩行から見えたこと

実際にリハ滋賀に入ってこられた際の歩行を拝見すると、
麻痺側の足がやや外側に開き、引きずるような歩き方になっていました。

その様子から、
麻痺側の足に体重を乗せづらい状態であることが推測されました。

 

ご本人は「普通に歩いているつもり」でも、
身体は無意識のうちに、
不安の少ない動き方を選んでいたのだと思います。

 

■「まっすぐ」のはずが、すごく傾いている感じがする

 

骨盤や体幹のねじれを整え、
まっすぐな姿勢を一緒に確認していくと、

ご本人様は

「すごく麻痺側のほうに傾いている感じがする」

と話されました。

そこで、鏡を使って姿勢を確認してみると、

「これが、まっすぐなんですか!?」

と、大変驚かれていました。

 

ご本人様が感じていた「傾いている感覚」と、
実際の「まっすぐな姿勢」との間には、
大きなズレがあったことに、初めて気づかれた瞬間でした。

 

この「感覚と現実のズレ」に気づくことは、
その後の動きや歩行を考えていくうえで、
とても大切な出発点になります。

 

■体が軽くなる、歩きやすくなる——はっきりとした実感

姿勢や身体の使い方を一緒に確認し、
無理のない形に整えていくと、

「ここに来た後は、体が軽くなり楽になる。
また、歩きやすくなるのが実感できる」

という言葉が聞かれました。

 

リハビリで大切なのは、
「頭で理解できたかどうか」ではなく、
身体そのものが変化を感じられるかどうかだと考えています。

立ちやすさや歩きやすさといった小さな実感は、
動くことへの不安を和らげ、
日常生活への自信へと、少しずつつながっていきます。

 

■オンラインを経験していたからこそ感じた「対面」の良さ

こうした変化を体験したうえで、
ご本人様はこんな感想も話してくださいました。

「今までオンラインでリハビリをしていたが、
今回の体験を通して、対面でやること、実際に触ってもらうことの良さを感じた」

 

オンラインリハビリには、
続けやすさや手軽さという大きなメリットがあります。

一方で、
身体の歪みや体重のかかり方、
感覚と姿勢のズレといった部分は、
対面で見て、触れて、一緒に確認することで初めて気づけることも多くあります。

 

今回の体験は、
「どちらが良いか」を比べるものではなく、
「今の自分の身体に、何が必要か」を考えるきっかけになったのだと思います。

 

■体験プログラムで大切にしていること

体験プログラムは、
「通うかどうかを決めるための場」ではありません。

 

今の身体の状態を知る

自分では気づけなかったことに気づく

これからのリハビリを考える材料を持ち帰る

そのための時間だと私たちは思います。

 

無理に続けることを勧めることもありません。
ご本人様が納得できることを、いちばん大切にしています。

 

■最後に

もし今、

・がんばっているのに、変化を感じにくい

・自分の身体の状態がよく分からない

・このままのリハビリでいいのか迷っている

 

そんな気持ちがある方は、
一度、対面で「見てもらう」「一緒に確認する」体験をしてみてください。

気づくことが、
次の一歩につながることがあります。

2025.12.10

寒さで体が動かない…そんな時は?脳卒中後遺症の方に効く“ゆっくり長め”ストレッチ

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

冬になると、
「体が重い」「足が出にくい」「動き出しがつらい」
そんな声を、脳卒中後遺症の方から多く聞きます。

寒さで体がぎゅっと縮まり、血流が落ちることで、
普段より動きにくさを強く感じやすくなる季節です。

 

筋トレや歩行練習をがんばっていても、
「思うように動けない…」と感じてしまうのは、
その“冬特有の体の変化”が関係しています。

 

では、どうすれば冬でも少しでも動きやすさを保てるのか。

その答えの一つが、ストレッチをゆっくり丁寧に行うことです。

 

■なぜストレッチが必要なのか

 

●体は「ちぢむ力」が強く、「伸びる力」が弱い

筋肉は、力を入れて縮む方が得意です。
逆に、ゆるんで伸びるのはとても苦手。

そのため、放っておくと毎日すこしずつ
縮む方向” へ進んでいきやすくなります。

 

ストレッチは、この縮む流れをやさしくリセットし、
筋肉を本来の長さに戻していく作業です。

 

● 硬いままだと、筋トレや歩行の効果が半減する

硬く縮んだ状態の筋肉は、

・力が入りにくい

・歩幅が小さくなる

・バランスが崩れやすい

・動きにくい

といった問題が起こりやすくなります。

 

ストレッチは“動くための準備”。
筋トレや歩行の効果を最大限に活かす土台になります。

 

● 脳卒中後遺症の方は、硬くなりやすい理由が重なる

麻痺側の筋肉は

・使わない時間が長くなりやすい

・過緊張などの神経的な硬さがある

・感覚が入りにくい

などの要因が重なり、硬くなるスピードが速いのが特徴です。

 

そのため、ゆっくり時間をかけて伸ばす必要があります。

 

■冬にストレッチが特に大切な理由

● 寒さで筋肉がぎゅっと縮まる

気温が下がると、体は熱を逃がさないように縮む方向へ働きます。
肩がすくむ、背中が丸くなる、歩き出しが重くなる。
冬特有の姿勢や動きの変化は、ここから始まります。

 

●血流が落ち、痛み・こり・冷えが起こりやすい

冬は筋肉の温度が下がり、血のめぐりも悪くなります。
特に麻痺側は「冷えやすく、温まりにくい」ため、硬さが強まりやすい傾向があります。

ストレッチは固まった筋肉をゆるめ、
血流をじんわり戻す効果が期待できます。

 

● 冬はケガしやすい季節

筋肉やが冷えている状態で急に動くと、
足がつる・ぎっくり腰・膝の痛みなどのトラブルが増えます。

ストレッチは、冬のケガ予防にもつながります。

 

■ストレッチは何秒すると効果が出る?

● 若い方:20〜30秒

筋肉の柔らかさが保たれており、短時間でも変化が出やすい。

 

● 高齢者:60秒以上

65歳以上では、60秒ストレッチが最も効果的だったという研究があります。

寒い季節は筋肉がより伸びにくくなるため、
いつもより少し長めに行うと効果が出やすくなります。

 

● 脳卒中後遺症の方:ゆっくり長め(60〜90秒ほど)

麻痺側は、筋肉が伸び始めるまでに時間がかかります。

そのため、60〜90秒ほどゆっくり保持すると変化を感じやすい傾向があります。

(※片麻痺のストレッチ秒数そのものを比較した研究は少ないため、
生理学的な仕組みと臨床経験に基づく目安です。)

 

■まとめ

冬は、体が固まりやすく、歩行や日々の動きにも影響が出やすい季節です。

「最近、動きづらい…」
「足が冷えてつらい…」
「ストレッチしても変わらない…」

そんなときこそ、ゆっくり時間をかけたストレッチが役に立ちます。

 

「最近歩きにくい」「足が冷えてつらい」という方は、
まずはお気軽にご相談ください。

 

初回の体験リハビリでは、

麻痺側・非麻痺側の動きの評価

冬の影響が出ているポイント

今できるストレッチや対策

を丁寧にお伝えしています。

今の状態を知ることは、“これからの動きやすさ”をつくる第一歩。
無理のない範囲で、一緒に体を整えていきましょう。

2025.12.05

”ヒトは“動くことで生きてきた”。

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

最近、オーガニック食品、無添加食品、睡眠、休息。

健康に気遣う方が増えています。

けれど、運動だけがすっぽり抜け落ちていることがあります。

 

「食べて休めば元気になる」

そう思いたいけれど、身体はもっと複雑です。

ヒトの身体は、“動くこと”が前提の設計でできています。
だから、どれだけ食事や睡眠を整えても、
動かなければ体も心も本来の働きを発揮できません。

 

■生命のはじまりは「動きから」

地球に生命が誕生したのは約35~40億年前。
最初の生物は、光や刺激に反応し、動くことで生き延びました。

生きることは=動くこと。
これは生命のルーツです。

そしてヒトの祖先は、動き続けることで進化しました。

 

■二足歩行で獲得した「生きる力」

ヒトの祖先は、木の上から地上に降り、アフリカの大地を歩き始めました。

 

研究では、狩猟採集の暮らしをしていた人類は
1日におよそ8〜15km歩いていたとされています。

移動や狩りの日には、それより長く歩くこともあったと言われています。

食べ物を探し、仲間を守り、子どもを育てるために、
身体を動かすことが生きることそのものでした。

 

歩き、走り、持ち、投げる。
その繰り返しが、筋肉・骨・心臓・呼吸・脳を発達させました。

 

「歩く」は、生き延びるための戦略であり、
人類の知恵のはじまり。

 

■動きが“脳”を育てた

人の脳の約半分は、運動に関わる領域で占められています。
身体を動かすことで、

感覚・判断・計画・記憶

といった高度な機能が育ちました。

 

つまり、考えることは、動くことの延長線上。

だから、動かないと脳も元気を失います。

 

■現代は「進化の逆行」

現代の私たちは、便利さの中で暮らしています。

車、家電、エスカレーター、デスクワーク。
身体を使わなくても、1日が成立してしまう時代です。

 

最近の調査では、多くの日本人の1日の歩数は
およそ6,000〜7,000歩、距離にすると4〜5kmほどと言われています。

 

一方で、移動手段が限られていた江戸時代の暮らしでは、
「歩くこと」が生活の中心でした。

正確な記録はありませんが、
現代よりずっと多くの距離を歩いていたとされています。
旅や買い物、生活のすべてが“足で動く”世界だったのです。

 

つまり、私たちの身体は、
「動くことで暮らすこと」を前提に進化してきたのに、

現代の暮らしは、
その進化のリズムから大きく離れつつあるのかもしれません。

 

■食べる・眠る・生きるは、運動で完結する

いくら良いものを食べても、
筋肉が働かなければ、血流が弱く、細胞に届きません。

睡眠質も、日中の活動量で決まります。
動かないまま夜を迎えても、身体は「休息モード」になりません。

 

栄養も睡眠も、動く身体があってこそ価値を持つ。

運動は、健康の“最後のピース”です。

 

■ 運動は「特別な努力」ではなく、生き物としてのリズム

運動=ジム 運動=きつい

そう思うと、動くことは特別な行動になります。

 

でも、本来の運動はもっと自然。

・1駅歩く

・階段を使う

・家事を少しリズミカルに

・お散歩で10分歩く

 

こうした小さな動きが、
体温を上げ、血を巡らせ、心を動かし、睡眠を深くする。

運動とは、“自分の中の自然”を再び動かす行為。

 

 

■最後に

ヒトは動く生き物。
動くことで生き延び、動くことで賢くなった。

だから、動かない生活は、
身体にとって「不自然」で、進化に逆らっている状態です。

 

食べ物を選ぶように、
睡眠を整えるように、
動きを生活の中に取り戻す。

それが、心と身体が本来のリズムを取り戻す、いちばん自然な方法です。

 

特別に、難しいことは要りません。

車より歩く

座りっぱなしなら30分~1時間に1回立つ

ちょっと階段を使う

行動を変えるのではなく、
「生活の中に動きを混ぜる」。

運動は特別な時間ではなく、生きる流れの中にあるもの。

 

また、動いた時間より、
動けたことに価値があります。

「やったね」
「できたね」
「今日も動けた」

その感覚が、ドーパミンを生み、
また動きたくなる循環をつくっていきます。

 

脳は、動くことで目覚め、

動くことで育ち、

動くことで機能を保ちます。

 

未来のあなたは、

今日動いたあなたにきっと感謝しています。

 

2025.12.03

麻痺側の腕は「ふにゃっと」する理由。必要なのは力じゃなくて準備

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

最近、 回復期病院から退院してこられたばかりの方と関わっていると、
このような状態によく出会います。

 

✔ 指先は少し動くのに、腕は支えられない

✔ 肩が落ちて重く感じる

✔ 亜脱臼がある

✔ アームスリング・三角布が手放せない

 

ご本人様やご家族様からは、こんな質問を沢山いただきます。

「筋力がないから、腕が落ちてしまうんですか?」
「動かしていないから、支えられないんですか?」
「スリングは、ずっと着けておいた方がいいんですか?」

 

不安な気持ちのまま、どうしたらよいかわからなく、戸惑っておられる方は少なくありません。

これは単純に筋肉が弱っているから、筋力がないから起こっているわけではありません。

もっと深く、脳と身体の仕組みが関わっています。

 

■なぜ麻痺側の腕は「ふにゃっと」してしまうのか?

私たちの身体は、本当は「動く前」に、重力に対して体を支え、安定させています。

また動く前の準備もしています。

それらは、
身体を支え安定させる筋肉が働くことで生まれます。
そしてこの働きが、動作の土台になります。

 

ところが、脳卒中では「脳の損傷により」

この”体を支え・安定させる””動く前の準備”の神経回路が上手に働かなくなります。
そうすると、体幹・肩甲骨・上肢まわりの筋肉が重力に対して身体を支えられなくなります。

 

その結果、

・腕がふにゃっと、ぶらんとぶら下がる

・肩が落ちる

・亜脱臼が起こりやすくなる

・腕が重くてつらい、しんどい

といった状態につながります。

 

つまり、

単純に”動かない腕”ではなく、
自分の腕の重さをコントロールする、支えるための準備がまだ入らない腕。

これが、低緊張のある麻痺側上肢に多く見られる特徴です。

 

■では、どう働きを取り戻していくのか?

そこで大切になるのが——

**ウェイトベアリング(荷重入力)**です。

 

ウェイトベアリングとは、
手や腕で体重を支える姿勢をつくること。

ただ机に手を置くだけではなく、
手・肘・肩・体幹に体重がのることが大切です。

 

ウェイトベアリングの中で身体に起こることは、大きく3つあります。

 

① 手や腕から脳へ情報が届く

「触れている」「支えている」「重さがある」という感覚が戻る。

 

② 無意識の筋活動が生まれる

支えようとする力が自然に働き、
身体が“思い出すように”動き始めます。

 

③ 手がもう一度身体の一部として統合される

脳が「この腕を使うんだ」と再び認識するようになります。

 

これは、力まかせのトレーニングではありません。

「思い出していく」

「つながり直す」

——そのためのアプローチです。

 

 

■実際に変化があったケース

今回の写真の方は、最初亜脱臼が2横指あり、
アームスリングを常に着けて生活されていました。

ご本人様も、

「このまま一生スリングなのかな…」

と不安を抱えておられました。

 

しかし、週2回のリハビリと、ご自宅で取り入れていただいた
無理のない範囲のウェイトベアリングの積み重ねにより、
少しずつ身体に変化が現れました。

 

・肩が落ちにくくなる

・体幹と腕がつながる感覚が出てくる

・腕が軽くなった

・手が「自分の手」として戻る感覚が生まれる

・腕が軽くなって歩きやすい

いまでは亜脱臼は半横指ほど。

そして、ついに——

アームスリングなしで生活できるようになりました。

これは「急にできるようになった」のではなく、
小さな積み重ねがゆっくり形になっていった結果です。

 

■おわりに

小さく見える一歩も、続けてきた時間も、
ちゃんと意味があります。

大切なのは、「できた」「できない」ではなく、
今日、その身体と向き合ったという事実。

 

その積み重ねが、これからの身体と暮らしを支えていきます。

 

慌てず、焦らず、丁寧に。
その一歩一歩で大丈夫です。

そしてもし迷う日があれば、
その一歩を、私たちもいっしょに支えていきます。

2025.11.28

「猛暑を越えて、気づいた変化。非麻痺側が優位になる理由と、これからの準備。」

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

今年の夏は、本当に厳しい暑さでした。
外に出るのがおっくうになったり、動くと疲れやすかったり、
「いつも通り」が難しく感じた方も多かったと思います。

 

そして、暑さが落ち着いた頃から、ご利用者さまを見ていて、ある変化に気づきました。

「いつもと同じ生活をしています。」

しかし、”いつもと同じ生活をしているはずなのに、非麻痺側に頼る動きが増えている”

 

歩く時の重心のかけ方が変わっていたり、
麻痺側の手の動きがなんとなくぎこちなくなっていたり。

無意識のうちに、身体のバランスが変わっている方が増えています。

 

中にはこう言われる方もいます。

「悪くなったのかな……」
「前よりできない気がする……」

 

でもそれは、悪くなったわけではありません。

がんばって、猛暑を乗り切った証です。

 

■実は私自身も

今年の夏、私は朝の通勤で歩くことをやめていました。
歩いている途中で気分が悪くなり、
「これは無理をしたら危ない」と身体が教えてくれたからです。

その時ふと、気づきました。

“元気な私でさえそうなら、麻痺がある身体はもっと繊細に反応しているはずだ。”

 

身体は時に、私たちより先に状況を理解しています。
無理をやめたことは、弱さではなく、生きるための選択。

それは片麻痺の方の身体にも、同じ反応として表れています。

 

■なぜ猛暑で非麻痺側が優位になりやすいのか?

猛暑によって、

・体力低下

・睡眠の質低下

・外出や活動量減少

・疲労蓄積

が起こりやすくなります。

その状態で、脳はきっとこう判断します

「確実に動く側で動こう。」

「楽な方でいこう。」

 

麻痺側を動かすには、
注意、感覚処理、バランス調整、集中が必要です。

一方、非麻痺側は自動性が残っている側。

疲れたときほど、
脳は成功しやすい動き=非麻痺側を選びます。

 

これは機能低下ではなく、脳や身体を守る反応。
病気のせいだけじゃなくて、人として当然の反応なのです。

 

■今からできる小さな準備

特別なトレーニングは必要ありません。
大切なのは、麻痺側ともう一度つながること。

 

・身体を整えるところから

身体を冷やさず、温かくする

動かす前に温める

軽いほぐし・ストレッチをする

 

・麻痺側を「思い出す時間」をつくる

触れる

なでる

手を置く

“動かそうとする前に”、
“そこにいることを思い出す”ことから。

 

・生活の中で、麻痺側を参加させる

手洗いの時、両手で洗う・麻痺側をしっかり洗う

食事の時、テーブルの上に置く・器に添える

立ち上がる前に、麻痺側の足を意識

歩き出す前にひと呼吸し、体重を少しのせる

「動かす」より、「関わらせる」「参加させる」。

 

あるご利用者様は、こう話してくださいました。

「私はね、麻痺側の手と会話をするんです。“今日も一緒にいてくれてありがとう”

 

その言葉を聞いた瞬間、
リハビリは動きだけじゃなく、
人と身体の関係をもう一度育てることなんだと感じました。

 

■そしてこれから冬へ

冬は冷えや緊張、動きの硬さが出やすい季節。
だからこそ、今の積み重ねが意味を持ちます。

 

季節が変わり、春が来たとき、
身体はその積み重ねに応える力を持っています。

 

■最後に

脳は生きるために、省エネを選ぶ。
でも、人は前に進みたいと願う。
その間で揺れる気持ちは、当然のこと。
それは、人間らしさです。
私は、その揺れを “頑張ってきた証” だと思っています。

 

■必要なら、いつでも頼ってください

もし「少し気になる」「話してみたい」と思ったら、遠慮なく声をかけてください。
あなたのペースに寄り添いながら、一緒に考えていきます。

お問い合せはお電話でも承っております。
下記の電話番号までお気軽にお問い合わせください。

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