脳梗塞リハビリステーション滋賀

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 ブログ

2026.01.19

退院後1年、「年のせい」と言われた転倒の正体

いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 

退院して、少し時間がたつと、こんな言葉をよく耳にします。
「歩けているので、特に困っていません。」
「もう年ですし、こんなものですよね。」

 

でも実際の生活では、
“できているように見える人”ほど、
静かに困りごとが増えていることがあります。

 

■70代・脳梗塞後1年のケース
70代のその方は
脳梗塞から1年が経過していました。
自宅内は歩行器で歩行可能です。

ご本人様は、
「もう年ですから。こんなもんでしょう。」
と話されていました。

 

しかし最近、立ち上がりでしりもちをつくことが増え、
外出も億劫になり、
ご家族様の介助が少しずつ増えてきていました。

 

「このまま悪くなってしまうのでは……」

ご家族様は不安そうな表情でそうお話をされました。

 

■一見、悪くなったように見える理由

歩けている。
大きな麻痺の変化もない。

それでも、
「動きが小さくなった」
「失敗が増えた」

この違和感は、生活の中で先に現れます。

 

■実際に起きていたのは「麻痺」ではなく「かたさ」
評価すると、問題は別のところにありました。
・体幹の動きが少ない
・骨盤が動かない
・股関節・足首がかたい
つまり、
“動ける余白”が失われていたのです。

 

■かたさが動作に与える影響
立ち上がり動作の時、

骨盤、体幹が前に動けないと
反動に頼った立ち上がりになります。

その結果、
・タイミングが合わない
・バランスを崩す
・しりもちをつく
という失敗が起こります。

 

■放っておくと起きる悪循環
・転びやすくなる
・活動量の低下
・さらに動かなくなる
・介助量の増加

これは“麻痺の進行”ではなく、
“使われなくなった体の変化”です。

 

■退院後にこそ必要なリハビリ

病院でのリハビリが終わっても、
生活の中には、まだ調整できる動きがあります。
「もっと歩く」だけではなく、
“柔らかく、動きやすい体を保つこと”も大切です

 

■4回体験の意味

このようなケースでは、
1回では変化が分かりにくいこともあります。
・ゆるむ

・楽に動ける
・動きを思い出す
・生活に反映される

このプロセスを確かめるために、
当施設では現4回の体験プログラムを行っています。

 

■まとめ

「年のせい」「もう仕方ない」
そう思える時期こそ、
実は、体がいちばん変わりやすいタイミングです。

動けなくなる前に、固まっていく。

 

だからこそ、
退院後のリハビリには、意味があります。

 

そして、
体の変化は、静かに進みます。
気づいたときが、ひとつのタイミングかもしれません。

※大切なご利用者さまのプライバシーに配慮し、写真の一部を加工しています。

2026.01.16

玄関で始まった自主トレ -リハビリ室から生活場面へー

いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。
滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設
脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。

 

ーリハビリ室から、生活場面へー

送迎を終え、お住まいの玄関で靴を履こうとしたその瞬間。
利用者さんが、ふと動きを止めました。

「さっきの動き、もう一回ここで教えてもらってもいいですか?」

 

リハビリの時間はもう終わっていました。
でも、その方の中では、まだ続いていたのです。

 

玄関という、
“これから暮らしに戻っていく場所”で、
自主トレが始まりました。

 

誰かに言われたからではなく、
「自分でもう少しやってみたい」と思った気持ち。

 

それは、回復のいちばん大切な芽だと、
私たちは考えています。

 

■リハビリは「ベッドの上」だけじゃない
病院や施設のリハビリは、
どうしても「決められた時間」「決められた場所」で行われがちです。

 

でも本当に大切なのは、
その人が生活に戻ったとき、体がどう動くか。

 

・玄関で立ったまま、体重をかける。バランスをとる。手を伸ばす。

それは、
「家で立ち上がる」
「靴を履く」
「外に出る」
そのままの動きです。

 

■下駄箱が、リハビリの道具になるとき
実はあのとき、
私自身も、玄関の下駄箱を見ていました。

 

「この下駄箱の高さ、ちょうどいい台だな」
「ここなら、前腕で体を支える練習ができる」

 

そう思ったのが、あの自主トレのはじまりでした。

 

特別な器具がなくても、
生活の中には、リハビリに使える“環境”がたくさんあります。

 

その人の体と、その人の暮らしに合ったやり方を、
その場で一緒に見つけていく。
それが、私たちのリハビリです。

 

■「やらされる」から「やりたい」へ
この日、利用者さんは
「もう一回」と自分から言われました。

 

その一言が出るとき、
リハビリは義務ではなく、
その人の人生の一部になります。

 

誰かに言われて動く体と、
自分で動かそうとする体は、
脳の働きも、自分にとっての意味も、まったく違います。

 

■だから、リハ滋賀は「暮らしの中の一歩」を大切にしています
私たちは、
運動の回数やメニューよりも、
・どこで
・どんな気持ちで
・何のために
動いたのかを大切にしています。

 

玄関での一歩は、
「帰ってからの一歩」につながっていくからです。

 

■体験4回という時間について
あの玄関での「もう一回」は、
1回のリハビリでは生まれにくい感覚でした。

 

今、リハ滋賀では
体験4回でリハビリを試していただける期間をつくっています。

4回あると、
・体の変化
・動きのコツ
・生活の中での実感
が少しずつ見えてきます。

 

玄関で「もう一回」と言いたくなるような、
そんな感覚に出会ってもらうための4回です

 

■最後に
リハビリは、
誰かに評価されるものではなく、
自分の人生を取り戻すための時間だと思っています。

 

今日の玄関での一歩も、
その方の大切な人生の一部でした。

 

その一歩を、
私たちはこれからも、
そっと支えていきたいと思っています。

 

 

※大切なご利用者さまのプライバシーに配慮し、写真の一部を加工しています。

2026.01.14

「今さら行っても意味ある?」と迷っていた70代の方が、体験4回で決めたこと

いつもリハ滋賀のブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 

今、リハ滋賀では
120分×4回 11,000円の体験キャンペーンを行っています。
これは「続けるかどうかを決めるため」のものではなく、
**「今の体の状態を知り、自分の感覚を確かめるための時間」**として用意している体験です。

 

これからご紹介する60代の方のお話は、
実際にこの体験プログラムを受けてくださった方の声です。

 

脳梗塞から5年。
60代のこの方は、日常生活は何とかこなせていましたが、
最近になって歩きにくさを強く感じるようになっていました。

 

特に、麻痺側の足が
「重りがついたみたいに重い」
「地面から離れない感じがする」
と話されていました。
つまずくことが増え、
「このまま転ぶようになったらどうしよう」
という不安も大きくなっていたそうです。

 

実はこの方、以前からリハ滋賀のことは知っていました。
でも、
・今さら行っても意味があるのか
・もう遅いんじゃないか
・続けられる自信がない
そんな気持ちがあって、なかなか一歩が踏み出せずにいました。

 

そんなときに目にしたのが、
**「体験4回 11,000円」**のキャンペーンでした。
「まずは試してみるだけなら…」
「続けるかどうかは、そのあとで決めればいい」
そう思えたことが、来所のきっかけだったそうです。

 

体験が始まって最初に行ったのは、
立った姿勢の左右のバランスや、麻痺側への体重のかけ方、
そして歩き方を一緒に確認することでした。

 

体のねじれ、体重のかけ方、歩き出しの最初の一歩。
無意識のうちに、かばってしまっている動きがいくつも見えてきます。
「思ったより、体はねじれているんですね」
「こんなふうに歩いていたんだ…」
ご本人も、少し驚いた様子でした。
自分の体の癖を“知る”だけでも、
この方にとっては大きな一歩だったのです。

 

説明だけではなく、
実際に体に触れながら、
足の動きや体のバランスを一緒に確かめていきました。
「ここが少し頑張りすぎていますね」
「このあたりは、弱さがあり、体重をのせることが苦手ですね」
そう声をかけられながら、自分の体を改めて感じる時間は、
この方にとって少し不思議で、でも安心できる時間だったそうです。

 

回数を重ねる中で、
足が少し出しやすくなったり、
歩くときの不安が少しずつ減っていったりはありましたが、
劇的に何かが変わることはありませんでした。

 

でも、
「このまま悪くなっていく感じがしなくなった」
「まだ、ちゃんとできることがありそう」
そんな感覚が生まれてきたそうです。

 

4回の体験が終わるころ、
この方はこう話してくださいました。
「ここでなら、ちゃんと自分の体を見ながら続けられそうです」
「今なら、まだ間に合う気がしました」
大きな目標を掲げたわけではありません。
でも、「このままにしない」という決断が、そこにはありました。

 

この方がリハ滋賀に来られたきっかけも、
体験4回 11,000円のキャンペーンでした。
続けるかどうかを決めるためではなく、
“今の自分の体を確かめるため”の4回。

 

もし今、
「今さら行っても意味があるのかな」
「ちょっと気になるけど、正直不安」
そんな気持ちがあるなら、
この体験は、その迷いを確かめるための時間です。

 

無理なご案内はしていません。
ご相談だけでも大丈夫です。

※プライバシーに配慮し、写真に一部加工をしています。

2026.01.08

「こんな動き、したことなかった」――麻痺した左手で、蓋を回した日

「こんな動き、したことなかった」

 

今日、蓋を開けしめした利用者さんが、
ぽつりと、そう言われました。

 

いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。
滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設
脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。

 

麻痺した左手で、蓋を回す。
それは「できるかどうか」を試すための動きではありません。

 

今日のリハビリでこの動きを選んだのは、
左手首の動きと、活動が欲しかったからです。

 

最近、あらためて感じていることがあります。
ただ関節や筋肉を動かすだけでは、
実際の「使える動き」にはつながりにくい、ということです。

 

関節や筋肉の状態を整え、
余分な緊張をゆるめ、
動きが出やすい土台をつくる。
これはとても大切な準備です。

 

でもその先で必要なのは、
「ただ動かすだけ」ではなく、目的がある暮らしの中で使うこと。

使うことで、
触覚、圧覚、位置感覚、視覚など、
多種多様な感覚が同時に働き、
それらが統合されていきます。

 

そして、その目的に合った運動が、
自然と引き出されていく。

 

関節の可動域や筋活動を整えたあと、
実際の生活動作の中で再学習していくことを大切にしています。

 

今回、両手動作を選択したのも同じ理由からでした。

 

日常の生活では、両手を使う場面がとても多くあります。

 

右手、左手にはそれぞれ役割があり、
場面や状況によって、
メインになる手と、サブとして支える手が
リアルタイムで入れ替わります。

 

生活の中の動作は、
決まった手だけで完結するものではありません。

 

状況に応じて、
使う手、支える手、感じ取る側が切り替わりながら、
脳のさまざまなシステムが同時に働いています。

 

だからこそ、
生活の中の動作そのものを練習することには意味がある。

 

感覚の「パッケージ」と、
運動の「組み合わせ」を、
その場に合った形で引き出していくために。

 

蓋をしめる。
蓋をあける。

 

この動きは、
手首の安定と回旋を必要とし、
しかも日常の中で、とてもなじみのある動作です。

 

特別な道具は使いません。
「練習」らしいこともしません。

 

でも、
左手は確かに参加しています。

 

「こんな動き、したことなかった」

その一言は、
できなかったことではなく、
まだ残っていた可能性を教えてくれました。

 

回せたかどうかより、使おうとしたこと。

今日のリハビリは、そんな一歩だったように思います。

2026.01.05

仕事はじめの一日 「今日の一歩」を確かめて

いつもお読みいただきありがとうございます。

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

今日からリハ滋賀は営業再開です。

寒いなか、本日も午前・午後ともにご利用者様がお越しくださいました。

ご利用者様の年末年始のご様子や、楽しいお話も伺いました。

 

仕事はじめの一日。
それぞれの、今年はじめての「今日の一歩」をいっしょに確かめる時間となりました。

 

小さな変化を見逃さず、
一歩ずつ積み重ねていける一年に。

「身体の回復」と「その人の生活」をつなぐリハビリを、
丁寧に取り組んでまいります。

 

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

お問い合せはお電話でも承っております。
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