2024.02.28
脳卒中後の痛み
滋賀県守山市にあります「保険外リハビリサービス」脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。
脳卒中後に様々な痛みでお悩みになられる方を臨床ではたくさんお会いします。
先日体験に来られた方も「悪い方はグサグサとナイフで刺されるような痛み」でお困りでした。
「麻痺側を他人が触ると、痛みが増悪するので触ってほしくない。けど痛みが楽になりたいと。」とお話をされました。
お体を拝見させていただくと、非麻痺側の手足や体の筋肉も大変硬く「ぎゅっと」力が入っていました。
そこで、鍼灸とリハビリでは非麻痺側をリラックスさせることからはじめました。
鍼灸時の鍼は主治医の先生から止められていたため、お灸で対応をいたしました。
リハビリでは、さらに麻痺側の循環を改善するため麻痺側への加重を加えながら筋肉をしっかり使う運動を実施いたしました。
また、体幹のねじれも強かったためそちらも修正いたしました。
2回、3回と体験を重ねていくと「グサグサとナイフで刺されるような」痛みから「じわーとしたしびれ」へと変化されました。
またそのしびれも麻痺側の足に加重した時はなくなり、すっきりした感じがすると教えてくださいました。
「もう痛くて痛くて、気分はつらくて最悪でした。今は痛みがかなり楽になったので外へお出かけしたくなりました。」
「ここへ来るときはあまり期待していなかったけど、楽になってよかったです。」
明るいお声そうお話をしてくださいました。
ご家族様も「ここから帰る時は気持ちが前向きになりうれしいです。」と仰られました。
「痛み」が鎮痛剤を飲んだ時のように、完全になくなりませんでしたが、「楽」になられたのは、私たちも本当にうれしいです。
当施設は脳卒中後の痛みだけではなく、整形疾患等の様々な痛みにも対応いたしております。
辛い「痛み」でお困りの方はぜひお気軽にお問合せくださいませ!

2024.01.30
トルトで歩行分析
滋賀県守山市にあります「保険外リハビリサービス」脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。
この度、当施設では歩行分析AI「トルト」を導入いたしました!
使い方は、とてもシンプルでスマホやタブレットで動画を撮るだけで、AIが歩行を分析してくれます。
「速度」「ふらつき」「リズム」「左右差」の4項目を各5点、合わせて20満点で評価します。
リハビリ前にトルトで評価を行い、セラピストの評価、ご利用者様の主観をすり合わせて課題を分析、その日のリハビリで何を行っていくかを明確にします。
リハビリ前後、1ヶ月間の変化を視覚や数字で比較することができます。


ご利用者様にもご自身の歩行の様子を動画で見れて、点数化されることでわかりやすいとのお声を頂いております。
「点数があがっていくと、なんだかうれしいね。やる気が出てくるね。」とご利用された方がうれしそうに仰いました。
もし、ご自身の今の歩行の状態に不安をお持ちの方,トルトにご興味がある方はぜひお気軽にお問合せくださいませ!
2024.01.16
腕をテーブルにのせると……
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
皆さん、上肢の重さはどれくらいあるかご存知ですか?
上腕で体重の4%、前腕で3%、手が1%の合わせて8%ほどの重量になるといわれています。
体重が50㎏の人で片腕(上肢)の重さは、約4㎏、60㎏の人で約4.8㎏、70㎏に人で約5.6㎏となります。
この上肢を肩や肩甲骨の筋肉が支えています。
脳卒中後遺症後、上肢の麻痺が大きい方は重さの訴えが非常に多いです。
また亜脱臼をされている方もいらっしゃいます。
先日お越しになられた方は、上肢の麻痺があり亜脱臼もみられました。
そのため、入院中からアームスリングを日中ずっとつけておられるとのことでした。
「これを外したいのだけど……」
初回のカウンセリング時にいつかアームスリングを外したいとのご希望がありました。
テーブルの上に麻痺側上肢を置いておくことはできたので、ご自宅でお食事を召し上がる際にアームスリングを外すことを提案いたしました。
麻痺側上肢をテーブルに乗せることで、姿勢が左右対称に近づきます。
そうするとスプーンやお箸の操作が行いやすくなります。
この方にはアームスリングをつけたままの姿勢と麻痺側上肢をテーブルに乗せた姿勢で、30個前後の同じ数のおはじきをお椀からすくう動作を行って違いを比べてみました。
すると、アームスリングをつけたまま行うよりも、麻痺側上肢をテーブルに乗せた方が動作は上手にできました。
タイムをとってみたところ、前者は32秒、後者は20秒となりました。

ご本人様も、麻痺側上肢をテーブルに乗せている時の方が、「早くすくえる。」「おはじきが少なくなってきた時にすくいやすい。」「楽にできる。」とおっしゃられました。
姿勢が左右対称的に近づいたことで、その後の立ち上がりや歩行も「いつもよりやりやすい!」と喜ばれました。
臨床では、麻痺側の上肢をテーブルに乗せて置くことが難しい方もいらっしゃいます。
上肢が重すぎる、曲がってきてしまう、肩が後ろにひけてしまう等様々な原因があります。
そのような方には、姿勢を左右対称への修正、麻痺側上肢への荷重などを行っていくとテーブルに上肢を置くことが可能になってきます。
以前ご利用されていた方が「前は麻痺している方の腕をテーブルに乗せることができなかったので、人から見たらお行儀が悪いと感じて外食ができませんでした。」
「でもテーブルの上に腕を乗せることができるようになったので、今は外食へ行けてうれしいです。」と教えてくださいました。
「麻痺している腕が重い。」「硬くなってきている。」「手がもう少し動いたらいいな。」とお困りの方はぜひお気軽にお問合せください!
2023.12.29
「できたらいいな」ができた一年
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
今年もおかげさまで多くの方に当施設をご利用していただけました!
「装具なしで歩けるようになれたらいいな。」「また、料理ができたらいいな。」
「車いすからの移乗動作が一人ででスムーズにできたらいいな。」「肩や足の痛みが少しでもになれたらいいな。」
「歩くのがスムーズになれたらいいな。」「もうちょっと指が動いたらいいな。」
など、ご利用者様の様々な「できたらいいな。」をお伺いさせた頂きました。
そのような「できたらいいいな。」が「フルタイムでの復職ができた!」「麻痺側の手を使って料理ができた!」「装具なしで外を歩けるようになった!」「車の運転再開の試験に合格できた!」
などのうれしい「できた!」もお伺いすることができました。

あるご利用者様は「リハビリ病院を退院する時は、復職も車の運転再開も難しいと言われて正直落ち込みました。」「でも時間がかかるかもしれないが、がんばろうと思いリハビリを続けてきました。」「昨年は復職し、今年は車の運転再開の試験に合格できたから本当にうれしかったです。」「あきらめないで続けることは大切ですね。」とお話をしてくださいました。
来年もご利用者様の「できたらいいな。」を「できた!」の喜びへと目指しより一層の努力をしてまいります!
寒い日が続きますが、皆様もお風邪など召されぬようご自愛いただき、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
2023.12.22
ご家族様からのうれしいお話
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション」の小林です。
先日、当施設をご利用されている方のご家族様からうれしいお話がありました。
ご利用者様は、脳卒中後遺症のためお一人で立つことが難しい方でした。
そのため、車いすからベッドやトイレ等の移乗動作はご家族様が全介助で行っておられました。
ご家族様も持病があるため「介助や介護が本当に大変です。」「もう少し立ち座りやトイレの動作が楽になってほしい。」とカウンセリング時に仰っておりました。
当施設のご利用開始時に「ご利用者様が立つことが楽にできるようになり、ご家族様の移乗動作の介助が楽になること」を目標設定をしました。
週1回当施設をご利用されて2ヶ月経過しました。
先日ご家族様とお話をしている時に
「最近、車いすから一人で立てるようになり、ベッドへ移る時も自分でやっています。また、お手洗いも一人で行けるようになりました。」
「前は、次はあれして、これしてと時間に追われていました。」
「でも今はお茶を飲んだり、テレビを見たりと一人で過ごす時間ができました。」
「ほっと一息つける時間があると、心に余裕がでてきていいですね。」
「ここに来るときは正直高いお金だなと思い半信半疑でした。」
「今はこうして一人で立てるようになり、自分できることが増えたので、来て良かったと思います。」
とのお言葉を頂きました。
毎日介助・介護されるご家族様の負担が軽減できたことは私達も本当にうれしいです。
ご利用者様も表情が明るくなり、笑顔でお話をされることが多くなってきています!
これからも、ご利用者様、ご家族様が笑顔で過ごせるよう精一杯がんばらせていただきます。

お問い合せはお電話でも承っております。
下記の電話番号までお気軽にお問い合わせください。
脳梗塞リハビリステーション滋賀
077-514-2255
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日除く ]