2020.07.31
復職します!
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の作業療法士の小林です。
5月から当施設をご利用し、来週からお仕事に復帰される方がいらっしゃいます。
「元の仕事は今は無理だけど、何らかの形で復職したい!」
最初のカウンセリングでそう仰いました。
ご本人様・ご家族様とお勤めされている会社との間で数回お話し合いがありました。
その結果、現場のお仕事から配置転換となり、8月からの職場復帰が決定いたしました。
お仕事内容は、店舗での事務作業と接客とお伺いいたしました。
お仕事内容に合わせたリハビリも併せてプログラムに取り入れました。
例えば、事務所スペースはそれほど広くないとのことでしたので、狭いスペースをスムーズに移動できることが必要です。
そのため、足幅を狭くしてもバランスがとれるために必要な体の動きの練習も行いました。
また、お客様に商品をご案内するために、しゃがむ必要があるとのことでした。
しゃがむために必要な足首の柔らかさを改善し、しゃがんでも姿勢を保持できる筋肉の使い方も練習しました。
こちらでの評価や身体状況を、ご利用者様の会社の復職担当の方やケアマネージャの方にもお伝えさせていただきました。
ケアマネージャの方には、実際にリハビリ場面を見学していただくこともありました。
当施設にお越しになった時には、装具をつけて、両方の手にロフストランド杖を持っての歩行でした。
今は、ウォーキング用のポールで装具なしでの歩行が可能となりました。
先日はお一人で車を運転して、草野球を見学にいったそうです。
室内でもフリーハンドで歩くことが安定し、ご自宅では食器を運ぶ動作も行っているとのことです。
「立って、洗濯物を取り込んだり、畳んだりしてくれます」奥様はそうお話をされました。
「病院に入院していた時はこれ以上よくならないと言われたけど、退院してからできることが増えてきてうれしい!」「装具なしで歩けたとのが一番うれしい!」と笑顔でお話をしてくださいました。
私たちもご利用者様ができることが増えてきたこと、動作が楽になってきたことをお話で伺うと本当にうれしいです。
来月からは、お仕事が始まりますので、週1くらいのアフターフォローを予定しております。
本日プランの最終日でした。
「復職するのは緊張する。でも、ここに来たことでがんばれそうな気がする!」とご利用者様はそうおっしゃいました。
これからも当施設はご利用者様が復職をスムーズに行えるようにお手伝いさせていただきます!
2020.07.22
キャンペーン始めます!
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」作業療法士の小林です。
今週は滋賀県も熱い日が続いてますね。
そんな中ですが、「脳梗塞リハビリステーション滋賀」ではキャンペーンを開催させていただきます。
7月現在から8月31日までの期間限定ですが、「特別体験プログラム3回コース」を10,000円(税別)で実施させていただきます!
脳卒中後遺症でお困りの方だけではなく、その他の症状にもご対応させていただきます。
「今の自分の体の状態を知りたい!」「どんな運動をしたらいいの?」「何をしたらいいのかわからない!」「痛みがなくならないのはどうして!」等
様々な疑問や質問にできうるかぎりお答えさせていただきます。
昨年オープンしてから当施設をご利用された方から様々な疑問やお気持ちお伺いしてきました。
多くの方が「自分の体のことがわからなくて不安」というお言葉を仰ってました。
「わからない」状態は誰でも不安になります。
お体がその状態になられている原因が必ずいくつかあります。
「感覚の問題」「筋肉、関節の硬さ」「麻痺側の問題」「非麻痺側の問題」等お一人お一人によって異なっております。
体験プログラムでは、実際に体に触れて、評価・施術を行い、お体の状態や、お困りのことについて「なぜそれが起きているのか」「どうしたらよいのか」等をお話させていただきます。
また、ご自宅で動作を行うときのアドバイスや自宅トレーニングについてのアドバイス等も行っております。
少しでも皆様の今ある不安を軽減するために私たち「脳梗塞リハビリステーション滋賀」がお役に立てればと思います。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
2020.07.01
簡単・お手軽が大切
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の作業療法士の小林です。
「自主トレ」というとどんなイメージがありますか?
「難しそう」「きつそう」「自分にできるかな?」など様々なことを考えてしまいますよね。
当施設のご利用者様にも自宅でのリハビリ課題を行っていただいてます。
「簡単」「お手軽」「一人でできること」を自宅リハビリの課題としています。
また、ご自宅で行っていただく前に、リハビリの時間に一緒に動きや注意点を確認しています。
「簡単」「お手軽」だけど、地味に継続することで効果がでることが大切だなと、ご利用者様を通じて強く感じています。
このブログにも今まで「プールスティック」を使用した簡単自宅リハビリ、丸めたバスタオルを膝下に入れて伸ばす自宅リハビリをご紹介してきました。
先日もあるご利用者様の麻痺側、非麻痺側両方の肩甲骨周囲筋がびっくりするくらい柔らかくなっていました。
ご自宅での自宅リハビリを確認させていただくと、プールスティックを使用して簡単自宅リハビリを毎日かかさず行っていると話されました。
毎日200回行っているとのことです。お仕事でパソコンを使用した後に行うと、かたまったところが動くような感じがするとも話されていました。
肩甲骨の動きが改善してきたため、麻痺側上肢の動きやすくなってきて、先日はもう少しで麻痺側で握手ができそうな感じでした!
姿勢も変化してきて、背筋もピンと伸びてきました!
また、別のご利用者様は、丸めたバスタオルを膝下に入れて伸ばす自宅リハビリを行っていただいてます。
以前は起き上がりの際に、膝が痛くなっていてお困りでしたが、最近は「膝が痛くないよ!」と教えてくださいました。
「動きは地味だけど」「簡単」「お手軽」「一人でできる」自宅リハビリを継続していくことは「自分の体と向き合う」ことや「自分の治癒力を高める」ことに繋がるのではないでしょうか。
今後も「簡単」「お手軽」「一人でできる」自宅リハビリを紹介していきますね。
2020.06.22
1ヶ月目の変化
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の作業療法士の小林です。
「最近、起き上がる時に、両方の股関節や膝関節の痛みがだいぶ楽になってきました。」
リハビリ開始してから1ヶ月目の振り返り時に、そうお話してくださいました。
脳卒中後遺症でお困りのご利用者様は、5月中旬から当施設でのリハビリを開始いたしました。
開始時は起き上がりの時に麻痺側、非麻痺側両方の股関節や膝関節が痛くて、つぱって辛いとのお話がありました。
入院中は車いすでの生活が長かったため、左右共に股関節や膝関節を伸ばす筋肉の短さが著明にみられました。
立った姿勢は、非麻痺側の膝関節も十分に伸ばすことが難しかったです。
そのため、立位姿勢時に股関節や膝関節の伸展が左右ともに不足していました。
硬い筋肉のストレッチを行うと、非常に強い痛みの出現がみられました。
そこで鍼灸では、股関節や膝関節の硬い筋肉に鍼やお灸で緊張をとる施術を行い、リハビリではご本人の動きを利用して筋肉の長さや柔らかさを出し、股関節や膝関節が伸展できる活動へとつなげていきました。
ご自宅でも股関節や膝関節を伸ばす課題を行っていただきました。
ご自宅でも課題を行っていただくことで、施設リハビリの効果を継続させたり、相乗効果をねらいます。
また、ご自身の体の変化にも気づきやすくなります。
左右の股関節、膝関節の伸展できるようになってきたため、立位姿勢も変化してきました。
こちらが開始時の立位姿勢の写真です。
体がまっすくではなく、傾いていますね。
両足均等に体重がのっていないため、麻痺側の足は「休め」の状態です。
次にリハビリ開始1ヶ月後の立位姿勢の写真です。
体が傾いていなく、真っ直ぐに近くなりました。
麻痺側の足にも体重がのっています。
股関節、膝関節を伸展させる筋肉が働きやすくなってきたため、麻痺側の足への荷重も改善してきました。
「浴槽へ入る時の跨ぐ動作が前よりスムーズになった!」
「段差を上る時に楽になってきた!」
このように生活の中で動作のやりやすさをご実感いただいております。
2ヶ月目の目標は「立位場面で両手動作をしてもバランスが安定する」です。
具体的な場面は「お子さんを抱っこする」などです。
ご利用者様の目標に向かってスタッフ一同がんばります!
2020.06.12
立ち上がりでの気づき
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」作業療法士の小林です。
「立つときや、立位の時にこっち(麻痺側)の足に体重がのりにくい。」
そう、ご利用者様はお話をされました。
立ち上がのり評価を行うと、動作前にすっと非麻痺側の足をひき、直後に立ち上がりを行いました。
このような動作ですと、麻痺側の足を使用しない動作となります。
開始前の座位姿勢では、体幹の非対称性の強さも見られました。
体幹の非対称性が強いと、立ち上がり動作の時に、麻痺側の足に体重がのせることが難しくなってしまう場合があります。
もしかしたら、立ち上がりの時に麻痺側の足に体重がのせられないのは、体幹の非対称性も問題の一つではと推測しました。
ご利用者様とこの日の目標を「立ち上がりの時に左右の足をバランスよく使用する」と設定しました。
まず、長座位となり、膝の下にタオルを入れました。
ご利用者様は、入院中車いす生活が長かったため、ハムストリングスの短縮が強く、膝の伸展制限がみられました。
きちんと立位姿勢をとるためにも、ハムストリングスの長さは必要です。
その姿勢から麻痺側の体幹の捻じれを修正していきます。
ご利用者様の動きをセラピストがアシストしながら、体幹を左右対称に近づけます。
体幹が修正できましたら、太ももの裏の筋肉、ハムストリングスの長さを変えるために、ご利用者様に膝を軽く曲げて、そこから膝裏でタオルを押し付ける運動を行いました。
ご利用者様の動きで行っていくと、徐々に膝の伸展が出現し、最後は膝がベッド面につくくらいまで膝が伸びました。
「最初、膝が曲がっていたけど、今は、膝が伸びている!」
ご利用者様は膝がのびたことに驚かれました。
静的ストレッチよりも、ご自身の動きを使用してのストレッチのほうが膝が伸びたことを実感していただけました。
立ち上がり、立位の左右の足をバランスよく使用するために、今回は「積み木の上に立つ」ことを行いました。
積み木の上は不安定です。そのため、バランスをとるために足の内在筋を使用します。
また、積み木の角が足底への情報になり、自分自身でのモニタリングも可能となります。
まず、座位の時に足底に積み木を入れます。
そこから体重移動を行い、両足均等に体重がかかった時の積み木からの情報をご利用者様自身で知覚していただきます。
その後、立ち上がり、立位保持を行います。
一回目の時、立った後に非麻痺側の足を引いてしまったため、積み木が崩れてしまいました。
そのため、立位保持ができませんでした。
「今、いい方の足を引いてしまったので、積み木が崩れてしまいましたね。」
セラピストがフィードバックを行いました。
「自分では、足を引いているなんて気づかなかった。でも、積み木が崩れてしまったのはそれが原因だよね。」
「ずっと、左側(麻痺側)の積み木を感じていないと、左右均等にはならないんだね。」
ご利用者様はご自分で「積み木」の上にのる意味をご理解されたので、再び積み木を使用しての立ち上がり、立位の練習を再開しました。
「いつも麻痺側に体重をかけているつもりだったけど、いい方でがんばっていた。」
「今は、積み木は両方の足同じくらい感じます。」
練習中、ご自身で気づいたことを、セラピストに伝えてくださいました。
再評価での立ち上がり動作では、非麻痺側の足を引かずに立ち上がり動作が行えました。
また、膝の伸展もしっかり出現し、立位姿勢もすっと上へ伸びていました。
「足をひかないで、立てました!」「いつもより、膝も伸びている!」
ご利用者様はうれしそうにおっしゃいました。
立ち上がりの時に麻痺側に体重をかけれない理由は様々あります。
お一人、お一人原因は異なることもあります。
インテークし、動作の評価、オンハンズでの評価を行い、リーズニングをすることの大切さを改めて感じました。
今後もお一人お一人に合わせた適切なリハビリが提供できるよう、スタッフ一同がんばります!
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