2025.08.08
麻痺している手が「動きそう」と思えた日
滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
先日、体験されたご利用者様のお話を今回はご紹介いたします。
「こんなに、丁寧にマヒ側の腕や手をみてもらえるなんて思わなかった。」
体験が終わったあと、ご利用者様が静かにこうつぶやかれました。
そして少し笑いながら、こう続けられたのです。
「いや〜、こってりやってもらいましたよ。」
その言葉には、想像以上のリハビリ内容だったことへの驚きと、安心感がにじんでいました。
■三角巾で過ごしてきた日々──「動くかも」と気づけなかった理由
ご利用者様は、2年磨に脳卒中の発症後、左片麻痺による亜脱臼のため、退院してからずっと──寝るときとお風呂の時間以外は三角巾で腕を吊った状態で過ごされてきました。
「使おうにも、手は動かないもの。」
「動かすと痛むし、無理しないほうがいい。」
そんな思いが積み重なり、“使おうとする意識そのもの”から遠ざかっていたそうです。
だからこそ──体験のリハビリで、
三角巾を外して手にじっくり触れ、ゆっくり動かしていく中で生まれた言葉が、とても印象的でした。
「なんだか…動きそうな感じがする」
■手を思い出すということ
「動く」ではなく、
「動くかもしれない」──その“予感”が、
ご利用者様にとっては、長い時間を越えた新しい一歩だったのかもしれません。
手の機能を戻すだけでなく、
「自分の手をもう一度使ってみたい」という気持ちが芽生えること。
私たちは、それこそがリハビリの原点であり、
生活に戻る力だと考えています。
■ご利用者様が思わず口にした、自然な言葉
「こんなに、こってり手をやってもらえるなんて思わなかった。」
「なんだか、動きそうな気がする。」
リハビリに来るまでは、
「もう、ここからはあまり変わらない。」と感じていたそうです。
でも、体験の中で関わりを重ねるうちに、
“使えるかもしれない”という希望が、そっと灯っていきました。
その姿は、わたしたちにとっても、忘れられない時間になりました。
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「マヒの手は、もう使えない。」
「退院してからは、三角巾が手放せなかった。」
「今までではあまり腕や手をみてもらえなかった。」
そんな思いを抱えていらっしゃる方にこそ、
一度、“手と向き合うリハビリ”を体験していただきたいと、私たちは願っています。
リハ滋賀では、マヒ側の手や腕にも“こってりと”じっくり向き合うリハビリを行っています。
「手を思い出す」そんな時間が、
きっと、ご本人の中のなにかを少しずつ動かしてくれるはずです。

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