2025.08.11
脳卒中後の片麻痺リハビリ|日常動作でできる上肢の自主トレ
滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
今回はご利用者様とのリハビリで感じたことをご紹介していきます。
■暮らしの中にある、回復のチャンス
リハビリというと、病院や施設で行う特別な時間を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、実は日常生活の中にも、たくさんの回復のチャンスが隠れています。
例えば——
ドアを開けるとき、両手を使ってみる。
自主トレの際に、支持物に麻痺側の手もそっと添える。
こうした一瞬の動作も、積み重なれば「動かす経験」になります。
特に麻痺側の上肢は、使わないままだと動きが少なくなり、感覚も弱まりがちです。
だからこそ、ほんの数秒でも日常の中で関わらせることが大切です。
■ご利用者様との練習から生まれた気づき
この日、一緒に練習したのは「両手でドアの開け閉め」。
ご利用者様は、長い間アームスリングを使用しており、
麻痺側の手を動かすことや、動作に参加させることが自然と遠のいていました。
リハビリで腕や手を動かすだけではなく、何かに日常でもできないか。
そこで、片手だけでではなく、麻痺側の手もそっとドアノブに添えて動かすよう、手をドアノブに誘導しました。
「そうか。こういう使い方があったんだ」
「これ、やってみる」
と、明るい声と笑顔が返ってきました。
その瞬間、「日常の中にも、まだまだできることがある」という気づきが生まれたように感じました。
■リハビリ室だけが練習の場ではない
私たちが大切にしているのは、「暮らしの延長線にあるリハビリ」です。
調理や掃除、外出の準備など——日常の動きは、すべて練習の場になります。
生活の中で自然に取り入れることで、無理なく継続できるのもメリットです。
■今日からできる、ちょっとした工夫
ドアを開け閉めするときに、両手をハンドルにかける
廊下や部屋の手すりに、麻痺側の手を軽く添える
買い物袋を持つとき、麻痺側の手も少し支える
これらは道具も時間もいらず、今日から始められる取り組みです。

※掲載している写真は、プライバシー保護のためにトリミング・加工し、個人が特定できないよう配慮しています。
■まずは一歩、踏み出してみませんか?
「私も日常でできるリハビリを始めてみたい。」
そう思ったときが、第一歩のチャンスです。
当施設では、ご自宅でできる練習方法や、無理なく続けられる工夫もお伝えしています。
見学や体験リハビリもお気軽にご利用ください。
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