脳梗塞リハビリステーション滋賀

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2025.07.03

「自分は、まだ変われる」――脳梗塞3回の男性とご家族様の物語

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

リハビリを続けていると、あなたも、同じようなお悩みありませんか?
「もうこれ以上は良くならないのかも…」
そう感じてしまうこと、あると思います。
でも、変化のきっかけは“ふとした体験”から生まれることもあります。

 

6月26日のブログでは、3度目の脳梗塞を経験された50代男性の「リハビリでの変化」をご紹介しました。

今回は、その方を支えてこられたご家族様の視点から見えた「変化」のお話をお届けいたします。

 

「ここに来るのを本人は、本当に楽しみにしています。来る前日から、行くための準備をはじめます。」

ご家族様はそううれしそうにお話をされます。

 

最初にお会いした頃、ご利用者様はご自身の状態に対して強い苛立ちを抱えておられました。

思うようによくならず、転倒をきっかけにご家族様が体験を申し込まれたのです。

「体験にきた日から、なんか変わりはじめたんです」
「手が動いたことに驚き、喜び、その日は家に帰ってからぽろぽろと泣いていました」
「自分はまだ変われると思ったみたいです」

ここに来ることで「一人じゃない」と感じられたことが、心を動かしたようです。

 

その日から、ご利用者様はすこしずつ変わっていきました。
ご家族様が何度言っても聞かなかった甘いものや食事内容を、自分なりに見直すように。
自主トレに取り組み、ほったらかしにしていた麻痺側の手にも目を向けるように。

隔週のリハビリですが、帰宅された日は本当にうれしそうな表情で、「いつもよりぐっすり眠っている姿に、安心しました」と奥様は話されました。

 

ある日、ご家族様がふと気づかれたそうです。

「洗濯物を両手で持って歩いていたんです」
「段ボールを両手で片付けていて、びっくりしました」

私たちも、まわりの人たちも、驚きと喜びでいっぱいになった瞬間でした。

 

そして、先日行ったリハビリ。
左右の手の分離動作を促すために、水鉄砲をつかったアクティビティを実施しました。

 

実際に使用した水鉄砲はこちら。
ご家族様が動画で撮影されるほど、笑顔あふれる時間になりました。

 

遊びのように見えて、じつは“左右の手を別々に動かす”という高度な課題も含まれています。
「楽しいから頑張れる」それが、わたしたちの大切にしているアプローチです。

 

その日の夕方、奥様から届いたメッセージ:

「本当に、本当に楽しそうな顔をしてました。うれしいです。」

私たちも胸がいっぱいになりました。
リハビリとは、からだだけでなく、心を取り戻していく時間でもあるのだと、改めて教えていただきました。

 

わたしたちは、ご本人の不安だけでなく、ご家族の想いも支えることができる場所でありたいと考えています。

もし、今なにかに悩まれている方がいらっしゃれば、一歩ふみ出すお手伝いができれば幸いです。お気軽にお問い合わせください。

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