2024.04.26
お茶碗に手を添える
滋賀県守山市にあります「保険外リハビリサービス」脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。
先日ご利用者様から「食事の時に麻痺側の手は何もしていない。お茶碗とか、お皿に添えることができればいいな。」とお話がありました。
ご利用者様は、右手が麻痺のためご不自由です。
そのため左手に利き手交換をしてお食事を召し上がっておられます。
食事の際はスプーンやフォークを使用されているとのことです。
そこで、リハビリ時に自助具のお箸の工夫、お箸でつまむ物の選択を行い、食事動作の練習を行いました。
自助具のお箸の先に輪ゴムを巻きつけることで、滑りにくくなり物をつまみやすくなります。
「これは楽につまめていいね。これならいいわ。」と喜ばれました。
また箸操作時に、右手はお茶碗に手を添えることを行いました。
麻痺側の指や手掌面からお茶碗の形状、感触を感じていただきました。
そうすることでセラピストの手がなくても、ご自身で茶碗に手を添えることが可能となりました。
その後、左手で箸操作をしている間も、麻痺側の手はお茶碗に添えていることができました。
「お箸をやっている間、右手はお茶碗に添えられていたよ。」
「自分でも驚くわ。」
「家やデイでもやてみるわ。」と笑顔で話されました。
両手動作をした後は姿勢も対称的に近づき、その後の歩行もスムーズとなりました。
ちょっとした道具の工夫、右手の感覚が入り、運動が変わることでご利用者様はよりアクティブになられました。
「両手でこんなことをするのは久しぶり、なんだが楽しいね。」
楽しそうな表情と明るい声で、そのように仰られたのが非常に印象的でした。
ご利用者様の喜びや楽しさを引き出せるようなアプローチをこれからも続けて行きます!
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