2021.12.28
サポータを使用してみて
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
2021年11月16日のブログにスポーツ用の足首のサポーターを使用して、好きな靴が履けたご利用者様のお話を掲載いたしました。
脳卒中後遺症の方で「歩くときに装具を外して歩けるようになりたい!」とのご希望を沢山お伺います。
しかし、いきなり装具なしで歩くのはやはり怖いですし、なにより安全に歩けるかは不安な面があります。
「装具はとりたい」「でもいきなりなにもなしで歩くのは怖い」
装具から装具なしの間を埋めるために、スポーツ用のサポーターを使用して歩行練習を行っている方が当施設には数名いらっしゃいます。
その方のお体の状態を評価し、何種類からのサポーターから適切な物を選び、サポーターを装着して歩行練習を行っています。
そこで、実際にサポーターを装着して歩行練習を行っている方のお声をいくつかご紹介をさせていただきます。
メリットのお声
・好きな靴が履ける。
・装具だとフローリングの床を歩くとき滑るけど、サポーターだと滑らない。
・装具よりもサポーターの方が軽い。歩くとき、装具は重いから股関節から足を上げるイメージだけど、サポーターは膝から足がだせる感じがする。
・装具をつけていると、股関節から足首まで一本の棒のような感じがする。サポーターだと、歩くとき自然と膝が曲げられる。
・サポーターだと一歩一歩が軽くなる。
・足の裏の感覚が違う。サポーターだと地に足がついている感じ。足の裏で地面を感じる。
・サポーターで歩いていると、地面の凸凹を感じる。
もちろんデメリットの面もあります。
デメリットのお声
・装具のように完全固定されないので、安定感が少なくなる。
・片手では装着が大変。
・装着の手順を覚えるのに時間がかかる。
本日もサポータを着用して歩行練習をされたご利用者様がいらっしゃいます。
「装具じゃないから、安定感が少ないよね。でも、装具に頼らないために、自分の足の筋肉をしっかり使って支えたり、歩くことが必要とわかりました。」
「サポーターから装具に付け替えると、なんか左右のバランスが取りにくくなる感じがします。」
「なんか、左だけ足が変に長くなった感じがします。スキー靴を左だけ履いた感じがします。」
装具とサポーターでは、動きだけではなく足からの感覚情報が大きく異なることもお話してくださいました。
装具を外すタイミング自分自身の判断で難しい面もあります。
「装具を外したい、でも怖い」という方は、スポーツ用のサポーターを使用してまずは立つこと、バランスをとることから初めてもよいかもしれません。
足の裏からの感覚を感じることで、麻痺側に体重が乗せやすくなることを感じるかもしれません。
麻痺側に体重が乗せやすくなると、緊張していた腕や手のチカラが抜けてすーっと降りてくることもあります。
今回はサポータを使用しているご利用者様から、足の裏からの情報の大切さを改めて教わりました!
今後もこのような事例をご紹介していきます!
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