脳梗塞リハビリステーション滋賀

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2021.11.16

履きたかった靴

滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

当施設を昨年の6月からご利用されている40代の男性がいらっしゃいます。

靴を集めるのがお好きな方です。

2年程前の冬、欲しかった靴を買われたそうです。

しかし、靴を買ってすぐに脳卒中を発症されてしまいました。

 

リハビリ病院に入院中に、リハビリをするために靴を持ってきてもらうようにお話がありました。

買ったばかりの新品の靴を、ご家族様に病院に持ってきてもらいました。

しかし、麻痺側の足には装具をはめていたため、その靴を履くことはできませんでした。

その時、非常にがっかりした気持ちになったとのことでした。

 

退院してからも装具をつけて歩行をされているため、その新品の靴を履く機会はありませんでした。

その靴を履くことをあきらめ、手放すことも考えていたそうです。

 

「装具を外すことは可能でしょうか?」

今月に入り、そのご利用者様に質問をされました。

復職もされ、屋外歩行は装具使用で杖なしで行っている方です。

 

ご利用者様は、麻痺側の足首の弱さがあり足首を安定させる必要があります。

そこで、スポーツ用の足首を安定させるサポーターをご利用者様に着用していただき、歩行を行いました。

 

装具と比較すると足首を固定する力は弱まりますが、足が地面についている感じは装具着用時よりはるかに感じるとのことです。

「これをつけて歩くと歩きやすいです。いいですね!」とご利用者様も非常に喜ばれました。

 

ご利用者様は、その日にサポーターをインターネットで購入されたそうです。

そして、サポーターつけてずっと履きたかった靴を履き、歩かれたそうです。

 

「なんか、一つステージがあがった感じです!」

ご利用者様はうれしそうに弾んだ声でそうお話をしてくださいました。

ずっとずっと履きたかった靴が履けるのはとてもうれしいことですよね。

 

たった一つのことかもしれませんが、この喜びや達成感が「次」の意欲に繋がるかもしれませんよね。

 

ご利用者様の「やってみたい!」は私達スタッフのチャレンジです。

ご利用者様と一緒にチャレンジしていきます!

 

 

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