2025.06.24
この足で、また家族と出かけられるなんて――神社の階段の先で、見えた景色
滋賀県守山市にあります自費リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
「退院してからの生活」
「このまま歩けるのだろうか……」と不安を抱えておられる方も少なくありません。
今回ご紹介するのは、そんな不安な日々のなかで、ご家族とともに一歩ずつ歩みを重ねた方のお話です。
この方は、脳卒中を発症され感覚障害が強く、なんとか杖で歩けるようになったタイミングで退院となりました。
でも、そのとき、こんな想いでいっぱいでした。
「この状態で、ほんとうに生活できるのか…」
ご本人様だけでなく、ご家族様も大きな不安を感じていたそうです。
そんなとき、ご家族様がインターネットで当施設を見つけてくださいました。
お問い合わせをいただき、体験に来てくださったとき、こうお話しされました。
「右足のしびれが強くて、地面がちゃんと踏めているか分からないの。」
足元を見ると、足部はかたく、指も曲がり込んでいる状態。
感覚障害の影響で下肢がつっぱり、筋肉もうまく働かない状況でした。
歩くときも怖々され、動きも非常に硬かったです。
ご家族様は「ロボットみたいな歩き方」とおっしゃっていました。
まず私たちは、足部からの情報を「感じやすくする」ことから始めました。
関節のアライメントや動きを整え、積み木を使いながら足の裏で地面を感じるトレーニングを重ねていきました。
ご利用は週1回。だからこそ、ご自宅でも取り組める課題をご提案し、日々の生活に「感覚を取り戻す体験」を組み込んでいただきました。
2ヶ月後、ご利用者様がこう報告してくれました。
「最近なんとなくだけど、足がわかるのよね。」
「そのせいか気づいたら、駅の階段を一段ずつ足を交互に登っていたんです。」
そして、4ヶ月後。
発症してから初めてのご家族との旅行に出かけられました。
行き先は、階段がたくさんあることで知られる神社。
足元が不安定で、歩くことに自信を持てなかったご利用者様――
その階段を、一段ずつ、自分の足で登りきったのです。
参拝を終えたあと、ご家族様が言ってくださいました。
「リハビリ、続けてきて本当によかったね。」
ご利用者様とご家族様はともに喜ばれました。
「歩くことに、少しずつ自信がついてきた。」
その一歩の裏には、ご本人の努力と、そっと寄り添い続けたご家族の存在がありました。
これからも、「もう一度、家族と出かけたい。」
そんな想いを、私たちは一歩ずつ支えていきます。
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脳卒中後の生活や、歩くことへの不安がある方へ。
当施設では、初回体験リハビリや、カウンセリングも受け付けております。お電話またはお問い合わせフォームよりお気軽にお問合せくださいませ。

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