2025.05.14
「危ないから、引っぱらないでね」──奥様と一緒に練習した立ち上がりのリハビリ
滋賀県守山市にあります脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。
脳卒中後遺症の方で、立ち上がりの時に手すりを強く引っぱってしまう方は多くいらっしゃいます。
あまりにも引っぱる力が強すぎると、危ない場面がみられることがあります。
今回は、引っぱる力が強すぎてご本人様、ご家族様が困っていらっしゃたケースをお伝えします。
脳出血で右片麻痺が残ったご主人様は、立ち上がりの際にどうしても非麻痺側の手で手すりを強く引っぱってしまう癖がありました。
ある日、移乗の介助中に、奥様を強く引っぱってしまい、二人で転倒しかけたそうです。
「もう少し自分で立てるようになってほしい」
「移乗のとき、お互いに危ないから、引っぱらないでほしい」
そんな奥様の願いとともに、リハビリが始まりました。
初回評価では、立ち上がりの時に手すりを強く引き、後ろに倒れそうになる場面も。
体も固く、両足に体重をのせることが難しく、お尻がなかなか持ち上がりません。
そのためますます、強く手すりをひっぱってしまい、動作が難しくなっていました。
ご本人様も「立ち上がるのが難しい」「引っぱらないと怖い」とこぼしていました。
立ち上がりという動作は、一日の中で何度も繰り返される大切な動きです。
だからこそ、その動きが「大変」「怖いもの」ではなく、「安心してできるもの」になってほしい。
奥様にとっても、ご本人様にとっても、もっと楽に、もっと安全にできるように。
そう思いながら、リハビリをすすめました。
鍼灸で体のこわばりをやわらげ、リハビリでは丁寧に、両足への体重移動を伴った立ち上がりの練習を繰り返しました。
また、ご自宅での移乗介助が危なくならないように、奥様にも介助方法をお伝えしました。
リハビリ終了後、帰りの車への移乗時、ご本人は奥様を引っぱらずに、自分の力で動作することができました。
そして翌週、奥様がうれしそうに話してくださいました。
「立つ前に“引っぱらないでね”と声をかけると、ちゃんと習った通りに立とうとしてくれるんです。介助もすごく楽になって、危なくもなくなって。本当に良かったです。。」
その言葉を聞いて、私たちはとれもうれしく、心が温かくなりました。
ご本人様の力だけではなく、ご夫婦の絆が、安心と安全につながったリハビリでした。
脳梗塞リハビリステーション滋賀では、お一人お一人にあわせた自費リハビリを提供しています。
毎月先着5名限定 特別体験プログラム3回11,000円を行っております。
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