2023.01.31
ひっぱらなくても……
滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
先日、体験にこられた方がこう仰いました。
「最近立ち上がるのが大変になってきてしまいました。」
その方はもともと、杖を使用され歩行されていた方ですが、長年「非麻痺側」で「がんばる」動作を繰り返していたところ、非麻痺側のお膝を痛めてしまいました。
そのため、今は歩くのも大変になってしまい、車いすを使用して移動をされています。
脳卒中後遺症のため、麻痺側に上手く体重をのせられずに、手すりを引っ張って立ち上がりを行う方はよくお会いします。
その方も「ぐっと」非麻痺側で手すりを引っ張り、手すりにぶら下がるような姿勢で立ち上がりをされておられました。
手すりをひっぱってしまうため、両足に体重がのらず、手の力を使っての立ち上がり動作でした。
そこで、リハビリでは非麻痺側でひっぱらなくても立てるような動きを一緒に行いました。
またご自宅でできる課題として、椅子に座って両手でのテーブル拭きをご提示し、練習をいたしました。
何回が行うと、両手が前へ伸びると両足に体重がのりやすくなり、そうするとお尻が自然の浮いてきました。
「あ、手が前に行くとなんか両足に体重が移動します。」
「そうするとお尻が浮いてきますね。」
慣れるまでは、動作の誘導を行いましたが、そのうち感覚がつかめてくると、ご自身で立ちあがることができました。
「いつも手すりを引っ張りすぎていました。引っ張らなくても立ち上がることができるんですね。」
「引っ張らないから、いつもより楽に立てます!」
と、うれしそうに仰いました。
「タオルでテーブルを拭くのなら家でもできるから、がんばります!」
自宅での練習にも前向きでした。
お帰りの際には「いい方の手の使い方で動作がこんなに変わるなんて知らなかった。びっくりです。」とニコニコした笑顔でそう感想を述べられました。
立ち上がりは一日に何回もする動作ですので、楽にできることは大切ですよね。
引き続き立ち上がりが楽に行えるようサポートさせていただきます。
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脳梗塞リハビリステーション滋賀
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