脳梗塞リハビリステーション滋賀

077-514-2255

 ブログ

2025.09.26

片麻痺の”重さ”を体験してみて

滋賀県守山市にあります、自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

脳卒中の後遺症でよく聞かれるのが、
「手足が重い」「ちょっと座っているだけでもしんどい」
というお声です。

 

けれど実際にどんな“しんどさ”なのか、体験してみないとわからない部分が多いのも事実。
そこで今回は、鍼灸師の草川と一緒に、手に4キロの重りとアームスリング、足に5キロの重さと装具をつけて片麻痺の状態を再現し、実際に座る・立ち上がる・歩行する体験をしてみました。

 

■座っているだけでしんどい

最初に驚いたのは、ただ座っているだけでしんどいこと。
「これで本当に立ち上がって歩けるのだろうか?」と頭をよぎります。
やがて少し慣れてきても、立ち上がりの瞬間は大変。

 

腕の重さが体にのしかかり、
重心移動・荷重・重心上昇、立ち上がりのすべての動作がしんどい。
麻痺側に体重をのせるなんて、とんでもない。
自然と非麻痺側が頑張ってしまいます。

数回立ち上がるだけで、息切れ。
「立ち上がる」という動作が、どれだけ大変なことかを実感しました。

 

■歩行のしんどさ

歩行になると、さらに大変さが増します。
腕も足も、とにかく重い。
「歩きたい」「前へ進みたい」と思う一心で、杖に頼り、麻痺側の足は自然とぶんまわし。
その方が前へ進めると気づきました。

 

装具や重さ、そして「歩くこと」に必死で、麻痺側の足からの情報はまったく入ってきません。

麻痺側のことを考える余裕はありませんでした。

また、歩き終わると腰が痛いことにも気づきました。

■装具を外して気づいたこと

装具を外すと、不思議なことに「足から情報が入ってくる」感覚があり、なぜか安心できました。
足がある、と感じることで心も体も落ち着き、重かった腕まで「ふっと」軽く感じられました。

 

■擬似体験で得られた気づき

手足が重いのは本当にしんどい

ご利用者様が非麻痺側に頼ってしまう気持ちもよくわかる

麻痺側の重さを少しでも軽くすることが大切

麻痺側の足から情報を入れることが安心につながる

 

擬似体験ですが、やってみないとわからないことが沢山ありました。
ご利用者様のしんどさに草川と二人で改めて気づき、感じることができました。

そして、想像を越える学びを得られた貴重な時間でした。

 

■さいごに

この体験を通じて、ご利用者様が日々どれほど大変な思いをされているのかを、改めて実感しました。

私たち「脳梗塞リハビリステーション滋賀」は、その“しんどさ”を少しでも軽くし、暮らしの中で前向きな一歩を踏み出せるようお手伝いしています。

 

「立ち上がりや歩行がつらい」
「もっと楽に動けるようになりたい」
「麻痺のある手足を少しでも使えるようにしたい」

ご本人様、ご家族様のお気持ちに寄り添いながら、一歩ずつサポートしていけたらと思います。

その第一歩として「ご相談」や「体験リハビリ」を通して、実際にお話しを伺えたらうれしいです。

お電話、またはホームページのお問合せフォームから、どうぞお気軽にご連絡ください。

お問い合せはお電話でも承っております。
下記の電話番号までお気軽にお問い合わせください。

脳梗塞リハビリステーション滋賀
077-514-2255
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日除く ]