脳梗塞リハビリステーション滋賀

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2026.03.27

しびれがよくわからないとき、体で起きていること

いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 

脳卒中後、特に「視床」を損傷した後のしびれにお困りの方に多く出会います。

今回は、その「しびれ」についてご利用者様から

教えていただいたことをご紹介いたします。

 

■しびれが強くなったきっかけ

視床出血のあと、ずっと続く“しびれ”。

特に、足首を痛めて、サポーターをつけるようになってから、
「前よりもしびれが強くなった気がする」
そんな不安を感じて、
リハ滋賀の体験に来られた方がいました。

 

■どうしたらいいかわからない

病院で相談しても、
「視床出血の後だから、仕方ないです。」と言われる。
でも、
このしびれとどう付き合えばいいのか、わからない。
この方は不安そうにお話をされました。

 

■“全部しびれ”という感覚

しびれについて、

実際にお話を聞くと、
麻痺側のおしりのあたりがピクピクと動き、
そこから麻痺側の下肢全体に
しびれが広がってくるとのことでした。

 

足が動いているのか、
どんなものを踏んでいるのか、
柔らかいのか、固いのか。
感覚を一つひとつたずねていくと、
「しびれです」と。
強いのか、弱いのか。
違いがあるのか。

 

ご本人の中では、
すべてが“しびれ”として感じられていました。
“違いがわからない”のではなく、
“違いとして感じられない”状態でした。

 

■なぜ状態が変わったのか

足首を痛める前は、
しびれはありながらも、歩くことはできていました。
ただ、足首を痛めて、から
しびれの状態が大きく変わったように感じるようになったとのこと。

 

視床の損傷による感覚の問題に、
足首のケガが重なったことで、
より分かりにくい状態になっていたのかもしれません。

 

■やったこと

麻痺側のおしりにピクピクとした動きがあり、
体重を乗せることにも強い抵抗がありました。
そこで、
ご本人に麻痺側のおしりを触ってもらいながら、
少しずつ、ゆっくりと体重を乗せていきました。
また、足が開いてしまうため、
ベルトを使って軽く閉じるように調整しました。

 

■なぜ自分で触ってもらったのか

触れるのは、私ではなく
ご本人に行ってもらいました。
その方が、タイミングや力加減を自分で調整でき、
不快感が少なく、安心して受け取れるからです。

 

■もう一つのポイント(姿勢の影響)

今回のリハビリで、
もう一つ大切な気づきがありました。
姿勢を評価する中で体に触れたとき、
非麻痺側に強い力が入っていることが分かりました。
一見、動かしやすい側ですが、
この“頑張りすぎ”が、
体のバランスを崩していることがあります。

 

非麻痺側に力が入りすぎると、
体幹がそちらに引っ張られ、
麻痺側が「使われない位置」になってしまいます。
その結果、
・ 麻痺側に体重が乗らない
・感覚が入りにくい
という状態になります。

 

そこで今回は、
いきなり麻痺側に体重を乗せるのではなく、
まず非麻痺側をリラックスさせることから始めました

 

すると、
体のバランスが少し整い、
その後に麻痺側へ体重を移したとき、
・「しびれが止まりそうな感覚」
が現れました。

 

これは、
感覚の入り方が整い、
脳が理解しやすくなったサインだと考えています。

 

■なぜ足を閉じると変わるのか

足が開いている状態では、
体の支える位置がばらばらになり、
「どこに体重が乗っているのか」が
分かりにくくなります。
また、骨盤や体幹も不安定になり、
体に入ってくる感覚もばらつきやすくなります。
足を閉じることで、両足の位置が中央に集まり、
体を支える位置がまとまります。

 

 

それによって、
骨盤や体幹も安定し、感覚が入りやすい状態が生まれます。
さらに、股関節や膝、足の位置関係が整うことで、
「ここにある」「ここに乗っている」という感覚が
分かりやすくなっていきます。

 

つまり、
足を閉じることで体に入ってくる感覚の“質”が整い、

脳が受け取りやすくなったのかもしれません。
ノイズが減り、
感覚が少しはっきりしたことで、
しびれの感じ方にも変化が出てきたと考えられます

 

■起きた変化

「なんか…しびれが止まりそうな感じがする」
「このあたりで支える感じがあると、
しびれが止まりそうな感じがある」
それまで“全部しびれ”だった感覚の中に、
少し違う感覚が生まれた瞬間でした。

 

■しびれが“分かれる”という変化

それまで全体がしびれているように感じていたものが、
「お尻のあたりがしびれている」と
部位として分かるようになってきました。
これは、感覚が整理され始めているサインかもしれません。

 

■最後に

「しびれが消える」ことは簡単ではありません。
でも、
「感じ方が変わる」とき、
脳は少しずつ変わりはじめているのかもしれません。

 

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