2025.12.10
寒さで体が動かない…そんな時は?脳卒中後遺症の方に効く“ゆっくり長め”ストレッチ
滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
冬になると、
「体が重い」「足が出にくい」「動き出しがつらい」
そんな声を、脳卒中後遺症の方から多く聞きます。
寒さで体がぎゅっと縮まり、血流が落ちることで、
普段より動きにくさを強く感じやすくなる季節です。
筋トレや歩行練習をがんばっていても、
「思うように動けない…」と感じてしまうのは、
その“冬特有の体の変化”が関係しています。
では、どうすれば冬でも少しでも動きやすさを保てるのか。
その答えの一つが、ストレッチをゆっくり丁寧に行うことです。
■なぜストレッチが必要なのか
●体は「ちぢむ力」が強く、「伸びる力」が弱い
筋肉は、力を入れて縮む方が得意です。
逆に、ゆるんで伸びるのはとても苦手。
そのため、放っておくと毎日すこしずつ
“縮む方向” へ進んでいきやすくなります。
ストレッチは、この縮む流れをやさしくリセットし、
筋肉を本来の長さに戻していく作業です。
● 硬いままだと、筋トレや歩行の効果が半減する
硬く縮んだ状態の筋肉は、
・力が入りにくい
・歩幅が小さくなる
・バランスが崩れやすい
・動きにくい
といった問題が起こりやすくなります。
ストレッチは“動くための準備”。
筋トレや歩行の効果を最大限に活かす土台になります。
● 脳卒中後遺症の方は、硬くなりやすい理由が重なる
麻痺側の筋肉は
・使わない時間が長くなりやすい
・過緊張などの神経的な硬さがある
・感覚が入りにくい
などの要因が重なり、硬くなるスピードが速いのが特徴です。
そのため、ゆっくり時間をかけて伸ばす必要があります。
■冬にストレッチが特に大切な理由
● 寒さで筋肉がぎゅっと縮まる
気温が下がると、体は熱を逃がさないように縮む方向へ働きます。
肩がすくむ、背中が丸くなる、歩き出しが重くなる。
冬特有の姿勢や動きの変化は、ここから始まります。
●血流が落ち、痛み・こり・冷えが起こりやすい
冬は筋肉の温度が下がり、血のめぐりも悪くなります。
特に麻痺側は「冷えやすく、温まりにくい」ため、硬さが強まりやすい傾向があります。
ストレッチは固まった筋肉をゆるめ、
血流をじんわり戻す効果が期待できます。
● 冬はケガしやすい季節
筋肉やが冷えている状態で急に動くと、
足がつる・ぎっくり腰・膝の痛みなどのトラブルが増えます。
ストレッチは、冬のケガ予防にもつながります。
■ストレッチは何秒すると効果が出る?
● 若い方:20〜30秒
筋肉の柔らかさが保たれており、短時間でも変化が出やすい。
● 高齢者:60秒以上
65歳以上では、60秒ストレッチが最も効果的だったという研究があります。
寒い季節は筋肉がより伸びにくくなるため、
いつもより少し長めに行うと効果が出やすくなります。
● 脳卒中後遺症の方:ゆっくり長め(60〜90秒ほど)
麻痺側は、筋肉が伸び始めるまでに時間がかかります。
そのため、60〜90秒ほどゆっくり保持すると変化を感じやすい傾向があります。
(※片麻痺のストレッチ秒数そのものを比較した研究は少ないため、
生理学的な仕組みと臨床経験に基づく目安です。)
■まとめ
冬は、体が固まりやすく、歩行や日々の動きにも影響が出やすい季節です。
「最近、動きづらい…」
「足が冷えてつらい…」
「ストレッチしても変わらない…」
そんなときこそ、ゆっくり時間をかけたストレッチが役に立ちます。
「最近歩きにくい」「足が冷えてつらい」という方は、
まずはお気軽にご相談ください。
初回の体験リハビリでは、
麻痺側・非麻痺側の動きの評価
冬の影響が出ているポイント
今できるストレッチや対策
を丁寧にお伝えしています。
今の状態を知ることは、“これからの動きやすさ”をつくる第一歩。
無理のない範囲で、一緒に体を整えていきましょう。

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