脳梗塞リハビリステーション滋賀

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 ブログ

2025.11.25

”歩く練習をしていなのに……帰る時、歩きやすくなった理由”

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

歩いているとき、
「足が地面についている感じがしない」
そんな感覚を持ったことはありませんか?

歩けているのに、どこか不安。
支えているのに、支えられていない感覚。

もし心当たりがあるなら、
今日のリハビリの現場であったお話は参考になるかもしれません。

 

本日お越しになられた、脊髄梗塞のご利用者様
両足の感覚が鈍く、
「地面についている感じがしない」
「立っているのがしんどい」
「ふくらはぎがいつもツッパる」
そんな状態でした。

 

歩くのが怖い。
踏ん張っている感覚がない。
「足がある感じがしないんです」
そう話されていました。

 

■ 足を見せてもらうと…

足の指が強く曲がっている
触れる前から、身体が“踏ん張ろうとして固まっている”サイン。

これは**麻痺だから動かないのではなく、
“動かせないまま守ってきた結果”**出ることがあります。

 

■ 今日行ったこと

いきなり歩行練習はしませんでした。
順番があります。

 

①まず、ふくらはぎをゆるめる

→防御反応で硬くなった筋を鎮める工程。

②次に、足の指を丁寧に伸ばす

→屈筋優位から、伸展の感覚を思い出す。

③タオルで足指1本ずつ、足指の間、足裏へ刺激

→**「ここに足があるよ」**と脳へ情報を届ける作業。

 

すると――
曲がっていた足の指が、自然に伸びました。

「え?踏ん張れる。」
利用者さんの表情が変わる瞬間でした。

 

■ 立ってみると変化はもっとはっきり

・足指が丸まらない

・接地面が広がる

・立位が安定

・ふらつきが減る

・体幹がまっすぐ

・軸が通る

・ふくらはぎが張らない

 

そして一言。

「あ、足がわかる。ちゃんとある。」

その言葉に、すべてが詰まっていました。

 

■ ここまででやっと土台ができた

そこから、

・つま先立ち

・軸を保ちながらのバランス練習

を行いました。

 

支えられる身体になったからこそ、
動きの練習が意味を持ちます。

 

■ 帰り道に起きたこと

歩行練習はしていません。

なのに――帰る時、利用者さんは言いました。

「歩くのが、軽い。」

 

■ なぜ歩きやすくなったのか?

理由はシンプルです。

歩き方を変えたのではなく、
“歩ける身体に整えた”から。

 

足指が伸び、
地面を感じ、
体重を預けられるようになると、
歩行は自然に変わりました。

 

感覚・入力(Input)が変わると、
動き・出力(Output)が変わる。

これは脳・神経系のリハビリの特徴です。

 

■ 最後に

歩く練習を何度もしても、
歩きにくさが変わらない時があります。

 

でも、

足の指が丸まっている

立つとグッと力が入る

常にふくらはぎが張る

そんなサインがある時は、
「歩行練習の前に整える部分」があるのかもしれません。

 

今日のご利用者様の変化を通して、
あらためて感じました。

 

もしかすると今の歩きづらさは、
「歩き方が悪い」のではなく、
歩く前の準備が整っていないだけなのかもしれません。

歩行は努力や根性ではなく、
身体が感じられるようになったとき、
自然と変わり始めます。

 

もし今日のお話が、
「私のことかもしれない」
「家族にも当てはまる」

そう感じた方がいたら、
一度、お気軽にご相談ください。

 

無理に頑張るリハビリではなく、
体が“思い出す”リハビリがあります。

「歩き方を変える前に、歩ける身体へ。」
その小さな一歩を、いっしょに探せたら嬉しいです。

 

焦らなくて大丈夫。
感じられることが、回復の入口です。

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