脳梗塞リハビリステーション滋賀

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2025.09.11

「できないと思っていたことができた――脳出血後リハビリで芽生えた希望」

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

今回はご自分の想像をこえた「できないと思っていたことができた」方のお話をご紹介いたします。

 

■脳出血後の生活、「歩くのがやっと」から始まった体験リハビリ

脳出血での入院生活を経て、リハビリ病院を退院されたばかりの方が体験に来られました。
「歩くのがやっと。今より歩けるようになりたい」と話されていました。

普段は装具と4点杖を頼りに歩行されており、ご本人様もご家族様も「寝る時やお風呂以外に装具を外すなんて考えたこともなかった」と振り返ります。

 

■浮腫をとり、足裏の感覚を引き出す――専門的アプローチ

体験の際、麻痺側の足には浮腫があり、足の感覚がつかみにくい状態でした。
まずは浮腫をとることで、足裏の感覚(メカノレセプター)が働きやすい状態を整えます。

 

次に、リハビリベッドの高さを少し高めに調整。
非麻痺側の手で体を引っ張って立つのではなく、両足にしっかり体重をのせて立ち上がることをめざしました。
そうすることで、「手で引っ張らなくても立てる」という経験を重ね、体がその動きを学習できるよう工夫しました。

 

さらに、麻痺側の足に体重がのるように誘導し、大腿四頭筋や大殿筋の働きをアシスト。怖さを感じないように横につきながら支援しました。

繰り返すうちに、ご本人から「なんとなく麻痺している足を感じる」との言葉が。
立ち上がった後には足裏に意識を向けてもらうことで、支えていた筋肉のスイッチが入りました。

 

■「できるなんて思わなかった」――装具なしでの立ち上がりに感動

こうした工夫の積み重ねにより、装具を使わずに数回の立ち上がりに成功。
その瞬間、ご本人様からは「できるなんて思わなかった」と驚きと喜びの声がこぼれました。

ご家族様も

「いつもはいい方の手でひっぱって立っていた」

「それが当たり前だと思っていたけど、ひっぱらなくても立てるんだ」と驚かれていました。

 

■4点杖からノルディックスティックへ、歩行の変化を実感

帰宅時には、いつも4点杖を頼っていた歩行が、ノルディックスティックで可能に。
「いつもは杖にもたれるように歩いていたのに、今は違う」と、ご家族様も大きな喜びを見せてくださいました。

 

■小さな一歩が大きな希望に――脳卒中リハビリの可能性

麻痺によって感じにくかった足に、少しずつ体重がのり「なんとなくわかる」という感覚が芽生えた瞬間。
それは「立てた」という事実以上に、これからのリハビリへの希望を広げる大きな一歩となりました。

「できないと思っていたことができた」
その体験を重ねることが、前へ進む力になります。

 

体験リハビリは、その第一歩を実感していただける機会です。
ご相談だけでも構いません。どうぞ安心してお声がけください。

 

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