脳梗塞リハビリステーション滋賀

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2025.07.10

「今日は記念日やね」 〜この場所で迎えた、麻痺していた右手が動いた日~

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

「脳梗塞で手が動かなくなったけれど、いいほうの手で全部できるから大丈夫。」
そんなふうに話される方と、私たちはこれまでにたくさん出会ってきました。

 

でも実は「動かなくなった手でまたできるようになること」を、心のどこかで、そっと忘れてしまっているのかもしれません。

 

今回は、あるご利用者さまとの“記念日”のようなリハビリの時間を紹介します。

 

「ここでのリハビリ、今日で最後やね。」
そう言いながら、静かに来られたご利用者さま。
約1年間ともに過ごしてきたこの場所での、今日は最後のリハビリの日でした。

 

初めてお会いしたとき、麻痺側の右手や腕には、ほとんど感覚がなく、「動かないけど、左手で全部できるから別にいい。」
と、穏やかに話されていました。

 

そのとき、私は少し考えてから、こうお聞きしました。

「ご病気される前、顔を洗ったり、ご飯食べたりするとき…両手でされてましたよね?」

一瞬、驚いたような表情を浮かべて、「……あ、ほんまや。忘れてた。」
と、静かにこぼされたその言葉が、今でも心に残っています。

 

“できないことを受け入れていた”というより、
“できていた日々”を忘れていただけだったのかもしれません。

 

そして今日。
この場所での最後のリハビリでは、麺棒と粘土を使って、お菓子作りに見立てた両手動作の練習をしました。

「昔、家族でクッキー焼いたよ。」
と笑いながら、最初はハンズオンで一緒に両手で粘土をのばしていていきました。

何回か繰り返し後、ふとした瞬間に、右腕が、すっとご利用者様の力で動いたのです。

「え…動いた?」
「ほんとに、うごいた…!」

私も驚いて、言葉を失ってしまいました。

 

帰り際、その方がぽつりとつぶやいたひとこと。

「今日は記念日やね。いろんな記念日やね。」

右手ともう一度出会えた日。
“できていた自分”を思い出した日。
そして、この場所で過ごす、最後のリハビリの日。

私にとっても、今日は忘れられない記念日になりました。

 

この場所で過ごす時間が、少しでも“その人らしい一歩”につながるように…

私たちは、これからも新しい場所で、変わらず寄り添い続けます。

 

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