脳梗塞リハビリステーション滋賀

077-514-2255

 ブログ

2025.06.27

“その人らしさ”を支えるために――ICFで見えた、想いとわたしたちリハビリの役割

滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

来週は、ご利用者様のサービス担当者会議があります。
そのため、今週はICF(国際生活機能分類)を使って、ご利用者様の「いま」と「これから」を整理します。

ICFはただの評価表ではありません。
それは、ご利用者様とご家族様の人生の「地図」。
そして、支援チームみんなで共有する「想いのコンパス」です。

 

たとえば、「立ち上がりが不安定。」「ズボンを上げにくい。」
そんな動作のひとつひとつには、
・どの瞬間が怖いのか?
・何に困っているのか?
・介助しているご家族様に、どんな負担がかかっているのか?
・その人が何を守りたいのか?

さまざまな想いが、静かに隠れています。

 

今回、改めて気づいたのは、「目の前の動作は、その人の人生に深くつながっている」ということ。

「自分でトイレを済ませたい」
「家族に迷惑をかけたくない」
そんな言葉にならない想いが、動作の奥にあるのです。

 

だから、支援は「作業」ではなく、
「その人の人生を支える行為」になっていくのだと思います。

 

私たち「脳梗塞リハビリステーション滋賀」のリハビリでできること。

それは「動作を細かく分析し、少しでラクにできる方法」を一緒に探す」ことを大切にしています。

 

今回も、ズボンの上げ下ろしに関わる体幹バランスや関節可動域を丁寧に確認し、負担が少ない姿勢の工夫や、身体の使い方を見直しました。

「○○ができるようにする」ではなく、
「○○が、少しラクになる」「○○が怖くなくなる」
そんな支援も、私たち施設のリハビリの価値だと信じています。

 

来週のサービス担当者会議では、ICFを通して見えた「その人らしさ」をチームで共有し、よりよい在宅生活への“道しるべ”を一緒に描いていきたいと思います。

 

ICFは、ただの記録ではありません。
それは、ご本人の人生と、支援チームをつなぐ“対話のことば”。
今日もまた、一人ひとりの物語に、そっと寄り添う準備を進めています。

 

私たちはご本人様の不安だけではなく、そのそばで支えるご家族様の想いにも、丁寧に寄り添うことが大切な役割だと考えています。

 

もし、いまお悩みや不安を感じておられましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

一歩踏み出すお手伝いができれば幸いです。

 

お問い合せはお電話でも承っております。
下記の電話番号までお気軽にお問い合わせください。

脳梗塞リハビリステーション滋賀
077-514-2255
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日除く ]