脳梗塞リハビリステーション滋賀

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2024.08.15

心配しすぎて

滋賀県守山市にあります脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。

 

毎日暑すぎる日が続いていますね。

テレビのニュースでも熱中症予防の対策の注意喚起がされています。

熱中症対策として、「室温」「水分摂取」「塩分補給」等があげられます。

「こまめな水分補給、塩分補給」とよく耳にしますね。

 

最近ご利用者様で足の浮腫みが目立つ方がぽつぽついらっしゃいます。

足の浮腫みが目立つ方に詳しくお話を伺うと熱中症が心配だがら

「いつもより多くお漬物を食べています。」

「毎食お味噌汁を1~2杯飲んでます。」

「塩タブレットを1日沢山なめています。」

と塩分を積極的にとっていらっしゃいました。

 

足が浮腫むほど、積極的に塩分をとる必要が本当にあるのでしょうか?

 

高温下での運動や屋外での労働、作業などで大量の発汗の場合には水分とともに塩分やミネラルの補給が必要です。

汗に含まれる塩分量はおおよそ0.3パーセント。

1リットルの汗をかくと約3gの塩分が失われたことになります。

短時間に沢山発汗した場合は、水分と少量の塩分の補給が必要になってきます。

 

ただし、高血圧の人は、塩分の補給は控えめが望まれます。

 

私たち日本人の食塩摂取量は1日あたり平均10.1g。

普段の食事で十分な量をとっています。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」では1日の塩分摂取量は男性7.5g、女性6.5g未満を推奨しています。

 

また、高血圧の方は塩分制限が重要であり、日本高血圧学会でも1日6g未満を推奨しています。

 

塩分をとりすぎると、血液の中のナトリウムの濃度が高くなります。

そうすると、体は塩分濃度を薄めようとして体内に水分をためこみ、薄めようとします。

これにより浮腫みが起こります。

 

足が浮腫むと重りをつけているみたいに、足が重く感じます。

そうすると、歩くのも大変になってしまう方もいらっしゃいます。

脳卒中後遺症の方では、足底の感覚がいつもより鈍くなってしまいバランスが不安定になる方もいらっしゃいます。

 

また、この時期には血圧が下がり安定する方が今年は高血圧の状態が続いていました。

お話を伺うと熱中症予防のために塩分を普段より多くとっているとのことでした。

予防のために、塩分補給をすれば塩分過多となり、高血圧の悪化につながってしまうかもしれません。

 

熱中症対策として水分と塩分補給が重要ですが、心配し過ぎて塩分のとり過ぎにならないように注意が必要ですね。

 

まだまだ暑い日は続きます。

「食事」「睡眠」「水分補給」「暑さを避ける」「体調管理」等を行い、熱中症から体を守っていき、暑い季節を安全に過ごしましょう。

 

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