脳梗塞リハビリステーション滋賀

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2024.01.16

腕をテーブルにのせると……

滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

 

皆さん、上肢の重さはどれくらいあるかご存知ですか?

 

上腕で体重の4%、前腕で3%、手が1%の合わせて8%ほどの重量になるといわれています。

体重が50㎏の人で片腕(上肢)の重さは、約4㎏、60㎏の人で約4.8㎏、70㎏に人で約5.6㎏となります。

この上肢を肩や肩甲骨の筋肉が支えています。

 

脳卒中後遺症後、上肢の麻痺が大きい方は重さの訴えが非常に多いです。

また亜脱臼をされている方もいらっしゃいます。

 

先日お越しになられた方は、上肢の麻痺があり亜脱臼もみられました。

そのため、入院中からアームスリングを日中ずっとつけておられるとのことでした。

「これを外したいのだけど……」

初回のカウンセリング時にいつかアームスリングを外したいとのご希望がありました。

 

テーブルの上に麻痺側上肢を置いておくことはできたので、ご自宅でお食事を召し上がる際にアームスリングを外すことを提案いたしました。

 

麻痺側上肢をテーブルに乗せることで、姿勢が左右対称に近づきます。

そうするとスプーンやお箸の操作が行いやすくなります。

 

この方にはアームスリングをつけたままの姿勢と麻痺側上肢をテーブルに乗せた姿勢で、30個前後の同じ数のおはじきをお椀からすくう動作を行って違いを比べてみました。

 

すると、アームスリングをつけたまま行うよりも、麻痺側上肢をテーブルに乗せた方が動作は上手にできました。

タイムをとってみたところ、前者は32秒、後者は20秒となりました。

 

ご本人様も、麻痺側上肢をテーブルに乗せている時の方が、「早くすくえる。」「おはじきが少なくなってきた時にすくいやすい。」「楽にできる。」とおっしゃられました。

 

姿勢が左右対称的に近づいたことで、その後の立ち上がりや歩行も「いつもよりやりやすい!」と喜ばれました。

 

臨床では、麻痺側の上肢をテーブルに乗せて置くことが難しい方もいらっしゃいます。

上肢が重すぎる、曲がってきてしまう、肩が後ろにひけてしまう等様々な原因があります。

 

そのような方には、姿勢を左右対称への修正、麻痺側上肢への荷重などを行っていくとテーブルに上肢を置くことが可能になってきます。

 

以前ご利用されていた方が「前は麻痺している方の腕をテーブルに乗せることができなかったので、人から見たらお行儀が悪いと感じて外食ができませんでした。」

「でもテーブルの上に腕を乗せることができるようになったので、今は外食へ行けてうれしいです。」と教えてくださいました。

 

「麻痺している腕が重い。」「硬くなってきている。」「手がもう少し動いたらいいな。」とお困りの方はぜひお気軽にお問合せください!

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