脳梗塞リハビリステーション滋賀

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2020.12.30

車いす点検場面

滋賀県守山市にあります保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。

今回は職場復帰の向けての「車いすの点検場面」をお伝えさせていただきます。

 

車いすの点検では「ブレーキの具合」「タイヤの空気圧の確認」「キャスターの具合」「きちんと折りたため、また広げられるか」等あります。

また、しゃがむ動作や、しゃがんだところから立ち上がる動作、重量があるものをあつかった時にバランスが保持できることも必要になってきます。

「しゃがむ動作、そこから立ち上がる動作」は、ご利用者様は苦手な様子が実際の場面から見られました。

「しゃがむのは、やっぱり難しいですね。またそこから立つのも今は大変です。」

 

車いすのキャスター、フットサポートを確認するために、車いすを少し持ち上げるような動作をしていただきました。

「重いものを持つとなんか、足や体が踏ん張れなくて不安定になります。」

ご利用者様は動作を行った後に感じたことをありのままに話してくださいました。

 

しゃがむ動作や立ち上がる動作には「筋力」はもちろん必要です。

しかし、しゃがむことや立ち上がることに自分の「最大の筋力」を使用して行っているのでは効率が悪いです。また何より疲れてしまいますよね。

仕事の中で繰り返される動作は「楽に」「効率よく」できることが大切です。

これは日常生活での一緒です。

「楽に」「効率よく」できるためには何が必要でしょうか?

 

このご利用者様は、麻痺側、非麻痺側ともに股関節、膝関節、足関節の柔軟性の低下がみられました。特に麻痺側の足関節は背屈制限がみられます。

 

しゃがんでいく動作の時に、麻痺側の踵は地面から浮いてしまうことがみられました。

しゃがむ、そこから立ち上がる動作に必要な、筋肉や関節の動きが必要ではと考えました。

 

また重いものを持っても安定できる下肢は、非麻痺側、麻痺側の下肢でしっかり立てること。

体の安定のためには、がちがちの筋で固定するのではなく、柔軟性のある筋肉の活動で支えること。

 

これらを考えながら、プログラムを考え、リハビリを行っていきます。

またご自宅では、自主トレーニングを行っていただきます。

 

先日ご利用者様に「最近しゃがみ動作はいかがですか」とお尋ねしました。

「完璧ではないですけど、前よりしゃがむのが楽になりました。」

「あと、ストレッチのおかげなのか、歩く時に前より大きな幅で歩けます!」

「この前、こっち(麻痺側)の足の指が初めて動かせました!」

と明るいお声でお話してくださいました。

 

実際の場面、動作から問題点が見えてきてそこをアプローチすることの大切さを、改めてご利用者様から勉強させていただきました。

 

今後とも少しでも、ご利用者様の復職のお役に立てるようスタッフ一同がんばります。

 

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