2020.03.06
お尻があがると立てる
滋賀県守山市にあります、保険外リハビリサービス「脳梗塞リハビリステーション滋賀」の小林です。
先日、偶然ですが2人のご利用者様から立ち上がりについてのご相談を受けました。
お二人とも「上手に立てない!」とのご相談でした。
性別、麻痺の程度は異なるお二人ですが、立ち上がりの際に共通点がみられました.
それは、「良い方の手で、手すりや机をひぱって立ち上がろうとする」ことです。
立ち上がるには、両足にしっかり体重が移動することが大切です。
しかし、良い方の手で物をひぱってしまうと。両足への体重移動が起きにくくなってしまいます。
そうすると、お尻が座面から浮きにくくなり、立ち上がるのが大変になってしまいます。
お二人には、それぞれ
①良い方の手を机の前方へ滑らせる
②そのあと、麻痺側の肩を前に出す
③立ち上がる
この3つの工程で立ち上がりをセラピストと一緒に練習をしました。
最初は「うーん?」でしたが、そのうち「あ、わかった、お尻が浮いたら自然に立てる」とご自身でコツを掴むことが可能となりました。
「いいほうの手でひっぱらない」
「いいほうの手を前へ滑らせる」
「麻痺側の肩を前へ出す」
「そうすると足に体重が乗りやすくなる」
「「お尻が浮いてくると、自然に立ち上がれる」
このポイントをご利用者様と共有させていただきました。
日常生活の中で、立ち上がりは何回も行う動作です。
そのため、運動の質が大変重要になってきます。
麻痺側の足に体重が乗りにくい動作を繰り返し行っていくと、それを学習してしまいます。
また、頑張らない、楽に立ち上がれることも大切です。
生きている限り人は加齢があります。
加齢により体は様々は変化が起こります。
現在、がんばってできている動作が、5年後、10年後も同じように可能かは正直わかりかねます。
「頑張らず」
「力に頼りすぎず」に
「右と左を協調させて」
「楽に」
動けるコツを探していくことが大切ですね。
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