2026.02.03
歩けているのに、歩けなくなっていく人たち ―それは体からの小さなサインかもしれません―
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
装具や杖を使って歩けている。
だから「大丈夫」と思っている。
実は、そう感じている方はとても多いです。
でも現場でリハビリをしていると、
こんな流れをよく目にします。
■よくある“静かな変化”
最初は歩けていた。
けれど実際には、
麻痺側に体重が乗れていないまま歩いている。
↓
だんだん転びやすくなる。
↓
外に出るのが怖くなり、
家の中で過ごす時間が増える。
↓
座っている時間が長くなる。
↓
気づいたときには
「前より歩けなくなっている」。
派手な悪化ではありません。
少しずつ、静かに進みます。
だからこそ、見過ごされやすいのです。
少しずつ転びやすくなり、
外に出るのが億劫になってくると、
家の中で座って過ごす時間が増えていきます。
これは、実際によく見かける変化です。

■なぜ、そうなってしまうのでしょうか
麻痺側に体重が乗らないまま歩いていると、
無意識に“元気な側”だけで頑張る歩き方になります。
すると体の中心がずれたまま動くようになり、
とっさの一歩が出にくくなって、
ちょっとした段差や方向転換でも転びやすくなります。
また、頑張る歩き方が続くことで
足や体に余計な力が入りやすくなり、
少しずつ足の形が変わってきたり、
今まで合っていた装具が合わなくなってくる方もいます。
そうなると、
「歩くのがしんどい」
「怖い」
「外に出たくない」
という気持ちが強くなり、
動く量が減ってしまう——
そんな流れにつながっていくことも少なくありません。
■「歩ける」と「体がうまく使えている」は違います
杖や装具で歩けていても、
・麻痺側に乗れていない
・体重移動が片側だけ
・感覚が入りにくい
こうした状態が続くと、
身体のバランスは少しずつ崩れていきます。
見た目は「歩けている」。
でも身体の中では、
真ん中がずれ続け、無理な使い方が積み重なっていることがあります。
■大切なのは、“歩けなくなってから”ではなく、“歩けている今”
多くの方が、
「もっと悪くなってから考えよう」
「今は歩けているから」
そう思われているかもしれません。
でも本当に大切なのは、
歩けなくなってから対処することではなく、
歩けている今、体の使い方を見直すこと。
小さな違和感のうちに整えてあげることで、
その先の転倒や活動量低下を防げるケースは少なくありません。
■今の歩き方、少しでも気になったら
・最近つまずきやすい
・麻痺側に体重が乗っていない気がする
・歩くと疲れやすい
・外に出るのが億劫になってきた
もしこんな感覚があれば、
それは体からの小さなサインかもしれません。
今の歩き方が、少しでも気になったら。
今のからだの状態を知るだけでも大丈夫です。
どうぞお気軽にご相談ください。

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