2026.01.16
玄関で始まった自主トレ -リハビリ室から生活場面へー
いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。
滋賀県守山市にあります自費リハビリ施設
脳梗塞リハビリステーション滋賀の小林です。
ーリハビリ室から、生活場面へー
送迎を終え、お住まいの玄関で靴を履こうとしたその瞬間。
利用者さんが、ふと動きを止めました。
「さっきの動き、もう一回ここで教えてもらってもいいですか?」
リハビリの時間はもう終わっていました。
でも、その方の中では、まだ続いていたのです。
玄関という、
“これから暮らしに戻っていく場所”で、
自主トレが始まりました。
誰かに言われたからではなく、
「自分でもう少しやってみたい」と思った気持ち。
それは、回復のいちばん大切な芽だと、
私たちは考えています。
■リハビリは「ベッドの上」だけじゃない
病院や施設のリハビリは、
どうしても「決められた時間」「決められた場所」で行われがちです。
でも本当に大切なのは、
その人が生活に戻ったとき、体がどう動くか。
・玄関で立ったまま、体重をかける。バランスをとる。手を伸ばす。
それは、
「家で立ち上がる」
「靴を履く」
「外に出る」
そのままの動きです。
■下駄箱が、リハビリの道具になるとき
実はあのとき、
私自身も、玄関の下駄箱を見ていました。
「この下駄箱の高さ、ちょうどいい台だな」
「ここなら、前腕で体を支える練習ができる」
そう思ったのが、あの自主トレのはじまりでした。
特別な器具がなくても、
生活の中には、リハビリに使える“環境”がたくさんあります。
その人の体と、その人の暮らしに合ったやり方を、
その場で一緒に見つけていく。
それが、私たちのリハビリです。
■「やらされる」から「やりたい」へ
この日、利用者さんは
「もう一回」と自分から言われました。
その一言が出るとき、
リハビリは義務ではなく、
その人の人生の一部になります。
誰かに言われて動く体と、
自分で動かそうとする体は、
脳の働きも、自分にとっての意味も、まったく違います。
■だから、リハ滋賀は「暮らしの中の一歩」を大切にしています
私たちは、
運動の回数やメニューよりも、
・どこで
・どんな気持ちで
・何のために
動いたのかを大切にしています。
玄関での一歩は、
「帰ってからの一歩」につながっていくからです。
■体験4回という時間について
あの玄関での「もう一回」は、
1回のリハビリでは生まれにくい感覚でした。
今、リハ滋賀では
体験4回でリハビリを試していただける期間をつくっています。
4回あると、
・体の変化
・動きのコツ
・生活の中での実感
が少しずつ見えてきます。
玄関で「もう一回」と言いたくなるような、
そんな感覚に出会ってもらうための4回です。
■最後に
リハビリは、
誰かに評価されるものではなく、
自分の人生を取り戻すための時間だと思っています。
今日の玄関での一歩も、
その方の大切な人生の一部でした。
その一歩を、
私たちはこれからも、
そっと支えていきたいと思っています。

※大切なご利用者さまのプライバシーに配慮し、写真の一部を加工しています。
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